お仏壇の飾り方

お仏壇の花瓶|浄土真宗の選び方と色・形・数の決まりについて

お仏壇の花瓶についてですが「花立はなたて」と呼ばれることもあります。

お仏壇の中でもとりわけ使う頻度の高い仏具で、いくつかの決まり事や扱い方があります。

今回は浄土真宗本願寺派の花瓶について取り上げながら、

お仏壇の花瓶・浄土真宗で使う色・形・数は?

ということで、浄土真宗の花瓶についてわかりやすくお話ししたいと思います。

お仏壇に花を飾る仏具「花瓶(かひん)」

花瓶の画像お仏壇と一緒に必ず購入する仏具に花瓶(かひん)がありますが、実は読み方が「かびん」ではなくて「かひん」と言います。

花をお供えするための仏具ですが、それは故人やご先祖様へ向けてのお供えではなく、お仏壇のご本尊ほんぞんである「阿弥陀如来あみだにょらい」への敬意と感謝を表すお供えです。

お仏壇の種類や大きさによって花瓶も様々ですが、浄土真宗で扱う花瓶には決まった材質や色があるのでご紹介したいと思います。

浄土真宗本願寺派の花瓶について

浄土真宗本願寺派(通称:お西)の花瓶は、宣徳製せんとくせいの仏具になります。

素材は真鍮製しんちゅうせいで着色の過程で漆が使用されていて、手に持つと重く、色は黒~こげ茶色をしているのが特徴です。

ふちの形が六角形や円形などの他に、菖蒲しょうぶ型という種類もあり、形や柄についてはそこまで厳密な決まりはないものの、このような種類が主に使われています。

手入れ方法は、サラダ油を柔らかい布に少しつけて磨くと艶が出て綺麗になるのでお勧めです。

昔ながらの金仏壇だと、仏具も正式なものがふさわしいと思いますが、最近は小型仏壇などに対応したガラス・プラスチック・陶器といった自由な仏具も増えています。

花瓶を選ぶ際には、使う頻度の高い仏具なのでなるべく丈夫さも考えて選ばれるといいと思います。

お仏壇の花瓶・置く数は1つ?2つ?

お仏壇の花瓶は1つなのか2つなのか?という問題ですが、

小さなお仏壇だと、スペースの問題もあるので花瓶1つでいいと思います。

中型仏壇以上のサイズになると、普段なら1つでいいですが、法事などの特別な日には花瓶を2つにしていつもよりも豪華な飾り方をします。

花瓶・香炉・ろうそく立はワンセット

花瓶は必ず香炉とろうそく立でワンセットの扱いです。

最低限の仏具だけを絞ると「花瓶・香炉・ろうそく立」はお仏壇に必ず必要な仏具になります。

この大切な3つを「三具足みつぐそく」と言いますが、法事などの特別な日にはさらに花瓶1つ、ろうそく立1つを増やして合計5つの「五具足ごぐそく」にします。

三具足みつぐそく五具足ごぐそくの並べ方

三具足の画像左から順番に「花瓶・香炉・ろうそく立て」と並べるのが正しい置き方で、普段のお仏壇にはいつもこの3つが並んでいると思います。

小さなサイズのお仏壇の方や、スペースに余裕の無い方は、法事などの時であっても三具足のままで大丈夫です。

 

五具足の画像年回法要・お盆・報恩講・入仏式・新年などの特別な行事の時には、左から順に

「花瓶、ろうそく立て、香炉、ろうそく立て、花瓶」を並べて「五具足(ごぐそく)」にします。

ある程度の大きさのお仏壇になってくると、このような五具足がそろっていると思うので準備されて下さい。

大事な法事では、このようにいつもより豪華にします。

※香炉について

この記事では「土香炉」「金香炉」の2種類を

それぞれの図に載せていますが、

法事に使う香炉は主にお焼香用として使うので、

金香炉が無い場合は口の広い香炉を1つ置いておけば大丈夫です。

まとめ

・浄土真宗本願寺派の花瓶は宣徳製が正式

・色は黒~こげ茶で、ふちの形は六角形や円系などがある

・普段は三具足だが法事などでは五具足にする

小型仏壇用の花瓶でも、形が簡略化されてはいるものの、きちんと宣徳製のものが沢山あります。

他宗で使う真鍮製の金色の造花は浄土真宗では使いませんので、お庭のお花などでもいいので生花をお供えしましょう。

お花の飾り方は以下の記事で詳しくご紹介していますので、是非ご参考にされて下さい。

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