お仏壇の飾り方

仏壇にお菓子をお供えする方法・高坏や半紙を使った全手順(浄土真宗)

四十九日法要・初盆・1周忌・お正月など、自宅のお仏壇の準備は大変ですよね、

今回お話しするのは「お仏壇のお菓子の供え方」についてです。

ということで、

  • どんなお菓子をお供えすればいい?
  • どんな仏具を使えばいい?
  • お仏壇のどの場所に置く?
  • 半紙を折って敷くらしいけど、どうするの?
  • 向きや数に決まりがある?

などなど、

浄土真宗本願寺派じょうどしんしゅうほんがんじはの内容で解説したいと思います。

仏壇のお菓子のお供えに必要なもの(仏具など)

準備するものは、

  • お菓子(できれば左右で同じものをお供えします)
  • 高坏(たかつき)
  • 段盛り(※ある人だけでいい)
  • 半紙
  • はさみ

高坏たかつき」と「段盛だんもり」というのはお供えに使う仏具の事です。

段盛だんもりは、大型仏壇などで使う仏具なので、基本的に高坏たかつきだけで十分です。

お菓子は個別包装なら開けなくていい

お仏壇のお菓子は個別包装してあるならそのままお供えして構いません、仏具にのる量を用意されて下さい。

大きな袋だとさすがに出しますが、お仏壇や仏具が汚れないように配慮します。

どんなお菓子がいいのかよく分からない方は、以下の記事にまとめてあるのでどうぞ。

>>お仏壇のお菓子|法事におすすめな20品&お供えにダメな物

高坏たかつきでお菓子をお供えする3つの手順

お仏壇のお菓子は、一般的に上の図のような「高坏たかつき」という仏具を使ってお供えします。

一対いっつい(2つでワンセット)で購入されている方が多いと思いますが、

これから購入される方は、特に浄土真宗で決まったものはないので、お仏壇に合う色や大きさ、デザインを選ばれて大丈夫です。

高さや幅をよく確認して、使いやすいサイズをお選び下さい。

では、お菓子をお供えする3つの手順を見ていきましょう。

その1・半紙を折って懐紙かいしを作る

高坏たかつきにお菓子を直接のせずに、上の図のように折った半紙を敷きます。

折り方は、パターン①パターン②のどちらでも構いません。

私がいつもしている作り方では、

半紙を4分の1の大きさに切ってパターン①を作ると、ちょうどいいサイズができます。(高坏たかつきから少しはみ出してもいいです)

こういった紙を「懐紙かいし」又は「中折れ紙」と呼び、人や地域によって折り方が違う事もありますが、弔事では上の紙を左側に少しずらして折るのが一般的です
(慶事・平常では、上の紙を右側にずらして折ります)

お仏壇には半紙(懐紙かいし)の平らな方を向ける

最終的にはお仏壇に平らな方を向けてお供えするので、高坏たかつきに敷くときは、向きに気を付けましょう。

⇩折らずに使用できる以下のようなお供え専用の敷き紙もありますので、ご紹介しておきます。(特小サイズは12㎝×12㎝です)

その2・高坏たかつきにお菓子を盛る(偶数・奇数は関係ない)

できれば左右で同じお菓子にしたいところですが、なければ違うお菓子でも問題ありません。

お仏壇のお供えでは、数個積んで小高くなるように盛ることが多いですが、

浄土真宗に数の吉凶はないので、奇数や偶数といった事を気にせずお供えして下さい。

お盆の落雁らくがんや、他のお菓子をお供えする時も、見た目が平らにならないように、重ねて高く盛るといいと思います。

その3・お仏壇の中段あたりに置いてお供えする

お仏壇の2段目あたりが一般的ですが、置きにくければ一番下の段にしたり、お仏壇の前にテーブルを用意するといいでしょう。

1番上の段にはお仏飯やお餅がお供えされるので、お菓子はそれよりも下の段に置くことになります。

食べ物のお供えには順位があります

ちなみに、食べ物のお供えの順番としては上から

  • 特に大事!⇨お仏飯
  • お供物1位⇨お餅
  • お供物2位⇨お菓子
  • お供物3位⇨果物

の順番で重んじられているので、基本的にこの順番で上の段から置いていくと覚えたらいいでしょう。

お供えが増えて置き場所に困るようであれば、折りたたみ式の卓もあります。

⇩使わない時はしまうことができるので便利ですよ。

⇩こちらはしっかりした造りなので、お供え用だけでなく、経机として常用使いでもいいですね。(引き出し付きなので、小物を収納できます。)

⇩果物のお供えについては以下の記事にまとめてありますので、よろしければどうぞ。

>>仏壇に果物を置く方法・お供え選びで桃はダメ?仏具に盛る向きや個数

段盛だんもりでお菓子をお供えする方法

大きなお仏壇ではお供えするスペースも広いので、高坏と一緒に「段盛だんもり」という仏具を使用することがあります。

段盛だんもりはサイズや用途で色んな種類がありますが、ここでは高さが25㎝程度の段盛だんもりを想定して、かんたんに解説します。

(必ず必要な仏具ではないので、無くても大丈夫ですが、お仏壇が華やかになるので我が家ではお正月や法要の時にお菓子のお供えに使っています。)

その1・段盛だんもりに半紙を敷いてお菓子をのせる

直接お菓子を置かないので、半紙を適度な大きさ(四角)に切って、すべての段に敷いていきます。

その上にお菓子を置きますが、できれば左右で同じお菓子が理想です。

お仏壇はご本尊ほんぞん阿弥陀如来あみだにょらいを中心に、左右対称に仏具やお供えを配置するのが基本なので、

お菓子もそのようにするのが基本的な飾り方になります。(なければ左右で違うお菓子でも構いません。)

その2・お仏壇の下段あたりに置いてお供えする

段盛りは背が高いので、お仏壇の下段に置いた方が見た目がいいかもしれません。

一番上の段にはお仏飯やお餅がお供えされるので、お菓子はそれよりも下の段にお供えすればいいと覚えておきましょう。

お仏壇が大きくてお供えスペースがある場合はいいですが、狭ければ段盛りを無理に使う必要はありません。

果物をお供えする場合には供物台がおすすめ

お仏壇に果物をお供えする場合には、平たくて大きめの供物台くもつだいが最適です。

果物はスーパーで手に入るものでかまいませんので、供物台くもつだいに半紙を敷いて盛り付けたら、お仏壇の下段あたりにお供えします。

⇩果物の詳しいお供え方法は以下の記事でくわしく解説しています。

>>仏壇に果物をお供えする方法(個数や向き)仏具や半紙の使い方全手順

お供えしたあとのお菓子は食べましょう

基本的にはその日のうちにお供えしていたお菓子を下げて、阿弥陀如来あみだにょらいからのお下がりとして頂きます。

法事などの時には、出席していただいた人におすそ分けしてもいいですね。

浄土真宗の食べ物をお供えする意味は、亡くなった人や仏様に食べていただく為ではなく、

私達が生きていく為に必要不可欠な「食」は阿弥陀如来あみだにょらいのお恵みであると考え、感謝の気持をもってお供えする という意味になります。

よその家のお仏壇のお供えものは嫌だという人も…

お仏壇のお供えものを誰かにおすそわけする事は悪い事ではありませんが、

中には以下のような考え方をする人もいらっしゃるのが現実です。

  • 縁起がわるい
  • よそのお仏壇のものは気持ち悪い
  • 線香臭いからいやだ
  • 人として非常識
  • 何かがとりつきそうで怖い

浄土真宗では「霊」や「魂」といったものは無いと考える宗派ですが、教えをよく理解していなかったり、そもそも宗教に興味の無い人も大勢います。

おすそ分けする相手との関係性が悪ければ、こちらが何をしても嫌がられることも多々あります。

そういった場合にはこちらの気持ちを押し付けずに、おすそ分けしない判断も必要です。

食べ物を無駄にしないのは大事なことですが、もし誰かにあげる時には常識として傷みかけたものではなく、美味しくたべれるうちにおすそ分けしましょう。

まとめ

・お菓子のお供えには高坏たかつき段盛だんもりを使用

・お菓子のお供えには半紙を折って懐紙かいしを作る

・お菓子は小高く盛るのがポイント
(浄土真宗では数の吉凶は関係ない)

・お菓子をお仏壇へ置く時は2段目以下にお供えする

懐紙かいしは100円ショップ(ダイソー)でも手に入るので、自宅で法事をする方は、お寺さんへのお茶菓子用に買っておくと便利ですね。
(お寺さんへの懐紙は、上の紙を右側にずらす平常の折り方でいいと思います。)

ご自宅のお仏壇の造りや大きさによって、ご紹介した通りにはいかないかもしれませんが、

あくまでもご本尊ほんぞんを中心とした、すっきりと見えるお仏壇になるよう臨機応変な工夫をされて下さい。

記事内でご紹介した商品のおさらい

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