お仏壇のお掃除をしたいものの、
普通の家具などとは違って
グイグイ掃除しにくかったり、
繊細な造りの為に壊れてしまうのでは?
といった難しさがあると思います。
そこで、大切なお仏壇を傷めないための
金箔の装飾や漆部分の拭き方、
仏具の取り扱いについて、
私が普段している掃除方法も含めた
ここだけ気をつければ大丈夫!
といった注意点のまとめをご紹介します。
※浄土真宗のお仏壇での説明になります。
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お仏壇(金仏壇)の掃除で使ってはいけないものとは?
お仏壇NG掃除道具です!
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・水
・洗剤
・タオルのぞうきん
(目の粗い布)
・アルコールスプレー
・スポンジ
普通、金仏壇の掃除をするなら
こういったものはまず必要ありません。
お仏壇の掃除は、
「いかにお仏壇を傷めないように掃除するか?」
といった所を意識すればいいだけなので
特別に難しく考えなくてもいいし、
特別な道具や洗剤も必要ありません。
(実は金仏壇の掃除はやることが少ないので簡単です)
お仏壇の掃除に用意するもの
・綿手袋
(金箔部分や仏具を触ると手の油などがつくので
掃除中は綿手袋を着用した方がいいです。
ドラッグストアでも200円くらいで売ってます)
・掃除ふで
・ぞうきん(乾拭き用)
( うちのおばあちゃんは、〇イッ〇ルワイパーを
使ってましたが、たまにすきまに繊維が挟まってました。)
・古新聞
(広げた新聞の上に取り出した仏具を置いたり、
お仏壇の古い花を包んで捨てるのに使います。)
私がお仏壇(金仏壇)の掃除で使うといったら
大体このくらいです。
掃除にとりかかる前に仏具の配置を写メしておく!
お仏壇の中を拭くときに
仏具を外に出すのですが、
中に戻すときに、元通りに置く自信が
無い方や若干不安な方は、
写メやデジカメで撮っておくといいですね。
大きなお仏壇だと、仏具も多いので、
上段・中段・下段にわけて撮ればわかりやすいと思います。
お仏壇の前に
「前卓(まえじょく)」や「おりん」があるなら
全体の写メもとっておきましょう。
写メする前に仏具を出しちゃった…という方のために
基本的な仏具の配置を載せておきますね(^-^;
(浄土真宗・本願寺派の大型仏壇の場合)
これよりも小さいお仏壇の場合でも、
基本的な配置に大きな違いはありません。
仏壇の掃除の手順
さ~て始めるか!ではなく、
まず、ご本尊にむかって
合掌・礼拝(らいはい=おじぎ)してから
スタートしましょうね。
1・手袋をして仏具をお仏壇から取り出します
お仏壇の前に座布団や前卓があるならどこかへ
移動させて、作業がしやすいようにしましょう。
仏具の置き場所を確保して、新聞紙などを
敷いておきます。
仏具を持つ際には、
下からも手で支えるようにして、お仏壇に
仏具を落としてしまわないように気を付けて下さい。
※取り外しの難しい瓔珞(ようらく)や金灯篭
などの下がりものはそのままにしておきましょう。
瓔珞(ようらく)⇩
金灯篭(かなどうろう)⇩
2・掃除はお仏壇の上から下に向かってする。
金箔部分には、掃除ふでの先端でそっとほこりを落とす。
※金箔部分は拭き掃除をしてはいけません!
金箔がはげてしまう可能性があります。
修理代も10万くらいかかるので気を付けて下さい。
掃除ふでの先端でほこりを落とす程度で十分です。
金の絵が描かれていたらそこも注意です。
拭いてしまわないように、触らないようにしましょう。
3・漆の部分を乾拭き用のぞうきんで拭く
必ず乾いたぞうきんを使用して下さい。
カットできるタイプのぞうきんなら、
使いやすい大きさに切って使いましょう。
水拭きでは拭き後が残るほか、
金具に水分がつけばサビの原因となります。
4・取り出した仏具を磨く
同じく乾いたぞうきんで仏具を磨きます。
・ローソク立ては入念に
特にローソク立ては垂れた蝋(ろう)が
こびりついてるので取り除きましょう。
ガリガリひっかくと仏具に傷つくので
専用のお手入れ用品を使うのもいいと思います。
・土香炉のお手入れ
土香炉の中には燃え残りの線香が
たくさんあるので取り除いて表面をならします。
(私はいつも割りばしを使って
線香をつまんで取り出してます)
・花瓶の古い花を変える
新しい花を用意してあるなら変えましょう。
裏技!布についたロウソクのろうは半紙とアイロンでとれる!
うちのおばあちゃんの裏技を紹介します!
我が家のお仏壇は、
三具足(香炉・花瓶・ろうそく立て)の下に
布を敷いているのですが、
それに落ちた蝋(ろう)を綺麗にする方法です。
1・習字に使う半紙をろうがついた部分に載せる。
2・その上から弱のアイロンをしばらくあてる
アイロンで溶けたろうを半紙が吸ってくれるので
布についた蝋がとれますよ。(必ず弱でして下さい!)
ちなみに打敷(うちしき)などの高級な布にはお勧めしません(汗)
漆(うるし)部分の汚れが落ちない時
黒い漆の部分の頑固な汚れの時には
乾拭きで力を入れてゴシゴシこすらず、
水をよく絞った布で拭いたあとで、
乾拭きをしてください。
お仏壇の漆部分のクリーナーや艶出しも
ありますが、あくまでもそれは最終手段です。
お仏壇に合わないクリーナーや艶出しで
逆に漆が傷んだり曇ったりする可能性もあります。
特にカビなどの汚れがひどい場合には
仏壇店に相談してみるといいでしょう。
(ダスキンなどのお掃除業者は、お仏壇が専門外の所が多いようです)
仏具をもとに戻せばお仏壇の掃除は終わり!
お疲れさまでした!
お仏壇の掃除はざっとこんな感じです。
もっとこまかく掃除したい人は
綿棒や仏壇掃除の用小筆で装飾部分や扉の
部分までして下さい。
でも、お仏壇が破損する原因ナンバーワンは
掃除中に綺麗にしようとしすぎて壊れるパターンです。
神経質になりすぎず、日ごろから気が付いた
部分を少しずつ掃除するなどして
汚れやほこりをため込まない様にしましょうね。
まとめ
気を付ける点は
・なるべく素手でお仏壇に触らない
・金箔は触らない・拭かない
・水拭きはしない
・クリーナーや艶出しは安易に使わない
といったポイントです。
なるべく湿気を避けるために
お天気の日に掃除ができればいいですね。
お子さんがいれば、
お手伝いができる年齢だったら一緒に
お仏壇のお掃除をするのも楽しそうです(^-^)
お仏壇の扱いや仏具の置き場所などを
教えるよい機会になりますよ!
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