お仏壇の中の仏具をどう配置するか??
つまり、「お荘厳(しょうごん)」の
ことですが、このことが曖昧なまま
自己流で配置されている方も多いようです。
浄土真宗・本願寺派のお仏壇について、
大型・中型・小型
にわけて、それぞれのお飾り方法をご紹介します。
正しいお荘厳を知ることによって、
すっきり整ったお仏壇にして下さい。
(あわせて読みたい記事)
⇩
法事のお仏壇にお供えするお菓子や果物は何がいい?お飾りの手順と方法は?
浄土真宗・本願寺派(大型仏壇のお飾り)
このお荘厳は法事・法要時の
理想的なお飾りの場合です。
大型仏壇の場合、ご本尊の前に
小さな台⑦(上卓=うわじょく)があります。
上卓には三角の「打ち敷⑫」を敷いて下さい。
三回忌までの法事や悲しみの法要には
銀や白地のものを敷き、
七回忌以降や慶事(入仏式など)の法要には
金欄などの華麗な色彩のものを用いる習わしと
なっています。
その上卓には
四具足(しぐそく)のお荘厳をします。
四具足とは、
・華瓶⑤(けびょう)×2
・火舎③(かしゃ)×1
・ろうそく立て④×1
の合計4つを四具足といいます。
上卓にはさらにお仏飯⑥(ぶっぱん)も
2つお供えするので、
四具足とあわせて6つ並ぶことになります。
そもそも上卓が無い!
と言う場合は、ご本尊の前に仏飯台を置いて、
その上にお仏飯をお供えします。
上段には、法事などの特別な時に、
お餅などをお供えするための供笥⑪(くげ)
も置きます。
⇩
お仏壇のお餅の数はいくつが正しい?お供えする意味と仏具は?
(お菓子や果物のお供え方法はこちら)
⇩
法事のお仏壇にお供えするお菓子や果物は何がいい?お飾りの手順と方法は?
浄土真宗・本願寺派(中型仏壇のお飾り)
上の画像では、お仏壇の手前あたりに
香炉⑭・花瓶⑫・ろうそく立⑬の
三具足(みつぐそく)が置いてありますが、
⇩
法要・法事では、ロウソク立と花瓶が増えて
五具足(ごぐそく)になります。
⇩
(なければ三具足のままで大丈夫です。)
五具足を置くと狭い時は、一列に並べなくても
花瓶を奥に置いたり、香炉を手前にしたりと、
調節して下さい。
香炉は土香炉と言われるものや、
蓋(ふた)のついた金香炉もありますが、どれでも差し支えありません。
(自宅法要のお焼香の準備方法はこちらを参考にされて下さい)
⇩
自宅の法事でお焼香に必要な準備は?回し焼香の簡単な方法
浄土真宗・本願寺派(小型仏壇のお飾り)
お仏壇が小さいので、
法事などでも基本的に三具足で大丈夫です。
お菓子や果物のお供えが入りきらない場合は、
手前に簡易のテーブルを置かれてもいいと思います。
(お供えについてはこちらを参考にされて下さい)
⇩
法事のお仏壇にお供えするお菓子や果物は何がいい?お飾りの手順と方法は?
お寺さんがお勤めしやすいように卓上は何も置かない
法事・法要では、
お寺さんがご自身の経典を開いて置くので、
経卓⑮(きょうじょく)の上には
何も置かない方がいいでしょう。
左手には御文章箱⑪右手にはおりん⑰を置いて、
すぐ手に届くようにしておきましょう。
※お寺さん用の座布団を忘れずに!
(自宅の中で綺麗なものを用意すればいいです)
まとめ
お仏壇はすっきりと綺麗にお飾りしましょう。
そして、気を付けていただきたいのが、
位牌や故人の遺影、湯呑などはお仏壇には置きません。
⇩
お仏壇にお水やお茶のお供えは間違い?湯呑やコップは使わない?
浄土真宗・本願寺派のお荘厳の基本が分かれば、
お世話をしていくうちに必要な仏具などを購入されて、
配置の工夫をされて下さいね?