ご家族の危篤の知らせは日時を問わずに突然やってくるものです。
病院からの連絡を受けた方は、どのような行動をとればいいのでしょうか?
そこで今回は
病院から危篤の知らせを受けた場合の連絡手順や見取りの範囲
ということで、
危篤の知らせを受けた方がどのような行動をとればいいのかをご紹介します。
まずは危篤の連絡を家族(身内)に知らせる
病院からの危篤の知らせを受けた場合、病院へ向かうよりもまずは身内へ危篤の事実を知らせることです。
誰に知らせるかオロオロしないためにも知っておきたいのが、危篤で病院に駆けつけて看取る範囲は「基本的に家族だけ」と考えて下さい。
「ご本人がご高齢の場合」
- 配偶者(夫や妻)
- 子供
- 孫
- ひ孫
(範囲を広げたとしても仲の良い兄弟姉妹や知人)
「ご本人がお若い場合」
- 親
- 配偶者(夫や妻)
- 子供
- 兄弟姉妹
(範囲を広げたとしても勤務先や学校で親しい人)
このように、基本的には看取りは家族だけで行うので、
友人・知人などに連絡するか迷った場合には前もって「危篤時には知らせて欲しい」とお願いされた人や「最期に会って欲しい」と思う人へ連絡しておくといいと思います。
代表者にだけ連絡して後は伝えてもらう
危篤という慌ててしまいがちな状況で、1人ずつ連絡を入れるのは大変なので、
「親族」「勤務先」「学校」など、それぞれの代表者へ連絡して伝えてもらうと効率的です。
看取りに立ち会うべき人だけに伝えて、あとの方には通夜・葬儀の連絡をするといいでしょう。
人数が増えすぎると病室に入りきれないどころか、対応に追われて大切な見取りの時間を静かに過ごすことができなくなります。
小さなお子さんもできれば病院へ
状況にもよりますが、家族が危篤の場合、小さなお子さんも可能な限り病院へ行かれるといいと思います。
ただ、子供がひどく恐れたり、騒いだり、嫌がる場合には、看取りの立ち合いを控える判断をされてください。
まだ小さくて状況を理解できない子供でも、身内の危篤という場所での立ち合いは、命の尊さや家族の悲しみを肌で感じてその子の学びとなるでしょう。
命がバトンのように繋がっていく看取りの場に一緒にいることは、その子が次の世代を受け継ぐ大切な瞬間になると思います。
遠方の親族への連絡は慎重に
離れた場所に住んでいる親族への連絡は注意が必要です。
わざわざ飛行機で駆けつけたりしても見取りに間に合わない場合もありますし、通夜まで日にちが開いたりすれば一旦戻らなければならない場合もあります。
危篤を知らせるだけにとどめておいて、
・来てもらっても看取りに間に合わないかもしれない
・通夜、葬儀の日程が決まりしだい改めて知らせます
といった言葉を添えた方が、時間と費用の負担を考えるといいのかもしれません。
微妙な判断となりますが、遠方の方だと仕方のないことだと言えます。
病院に向かう時に事故をおこさないように
一通り連絡し終えて病院へ向かう際に、気が動転するあまりに事故に遭ってしまうケースがあります。
危篤と言われて慌ててしまう気持ちも分かりますが、まずは安全に病院へ向かうことを優先して下さい。
落ち着いた行動を心がけて深呼吸してからハンドルを握りましょう。
携帯の充電器をもって行った方がいい場合も
念のため携帯電話の充電器があった方がいいかもしれません。
何かと連絡する事柄が多い状況では、充電切れをおこすこともあるでしょう。
電話帳も充電が切れれば見る事ができませんし、スマホで調べものもできないと不便です。
身内とのやりとりが多く行われると思いますので、念のために充電器をカバンに入れて病院へ向かうことをお勧めします。
まとめ
・最初にすることは「危篤の連絡を家族にする」
・危篤時に病院へ向かうのは基本的に家族だけ
・遠方の親族への連絡は時間と費用を考慮してする
・病院へ向かう際には落ち着いて安全運転を
・携帯電話の充電器をもって行った方がいい
病院からの危篤の連絡後に、すぐに駆けつけても看取りに間に合わないケースもあります。
そのような場合でも決して自分や他人を責めないでいただきたいです。
この後にはご家族そろって通夜・葬儀という大切な仕事があるので、悲しみの中であっても心身の健康を考えて行動されることが故人の願いでもあることを忘れないでください。
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