永代供養墓(えいたいくようはか)とは、墓地管理者によって比較的長い年月にわたり供養・管理してもらえる契約をした墓の事をいいます。
一か所にまとめて共同で納骨してあるイメージですが、実は納骨方法には大きく3タイプあります。
今回は
永代供養墓の納骨方法3タイプ
という事で、
各タイプのお墓の中の納骨室はどんな感じか、分かりやすく図を見ながら説明したいと思います。
永代供養墓の納骨方法は大きく分けて3タイプ
永代供養墓は、納骨の方法が大きく3タイプに分類されます。
・合祀型(ごうしがた)
※合葬型(がっそうがた)とも言う
・集合型(しゅうごうがた)
・個別型(こべつがた)
の主に3タイプです。それぞれどんなお墓か図で見てみましょう。
永代供養墓の納骨方法「合祀型」とは?
最初から遺骨を骨壺から出して一か所にまとめて埋葬(合祀)するタイプです。
この合祀(ごうし)タイプだと、多くの遺骨を1つの納骨室(カロート)におさめるので、
一旦納骨してしまうと取り出すことはできません。
1人ずつのお墓ではなく、石碑や供養塔などの広い納骨スペースに共同で遺骨を納骨するので、
「共同墓」
という言い方もします。
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永代供養墓の納骨方法「集合型」とは?
全体的には一つのお墓に見えますが、内部では遺骨をそれぞれ別の納骨室(カロート)に納めている形になります。
イメージとしてはマンションのような感じです。
多くの集合型では区画別に分けてあり、
小さな石碑やプレートなどが付いている事が多く、その中央に大きなモニュメント的な碑が建っている事が多いです。
ある一定の間(墓地によって違う)集合型に納骨された遺骨はその後、ほとんどの場合、最終的にまとめられて合祀(他の遺骨と一緒に埋葬)されます。
永代供養墓の納骨方法「個別型」とは?
個人墓のような外観で、納骨室(カロート)の上に墓石がのったタイプです。
イメージとして戸建ての家という感じです。
個人・夫婦・家族で入れますが、人数が決まっており、最後の納骨が済んでから一定期間(墓地によってちがう)が経つと、
ほとんどの場合、最終的にまとめられて合祀(他の遺骨と一緒に埋葬)されます。
お墓タイプの他に「納骨堂タイプ」もあり、ロッカー式や仏壇式といったものもあります。
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個別型や集合型を選んでも最終的には合祀される
「個別型」や「集合型」の永代供養墓を選んだ場合でも、多くの墓地や霊園では遺骨を安置できる年数に期限があります。
管理側で定められた安置期間(例えば、13年 17年 33年 50年)などを、よく確認しておきましょう。
永代供養墓では、最初から合祀型を選ぶ事もありますし、子供などの遺族がしばらくは個別にお参りできる方がいいのであれば個別型や集合型にする場合もあります。
ほとんどの場合、最後は合祀されるので無縁墓になることもなく安心です。
永代供養墓にも新しく樹木葬タイプが登場
近年では、永代供養墓に樹木葬タイプも出てきました。
石碑や供養塔ではなく、樹木が墓標の役割をします。
自然の一部にかえりたいといった考えの方に人気があるようです。
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まとめ
・合祀型 集合型 個別型 の3タイプがある
・遺骨はほとんどの墓地・霊園で最終的に合祀型に埋葬される
ちなみに、永代供養墓は同じ意味として「共同墓」と表現される事が多いですが、
ここでは、永代供養墓という表現で統一しています。
また、一部では遺骨を永代に個別管理してくれるところもあります。
多様化が進む現在のお墓事情ですが、新しいサービスでもメリット・デメリットよく見極めてご自身に合った選択をして下さい。