お墓

墓石の文字で家名(○○家之墓)を彫るのは注意!正式には何と刻む?

お墓を建てる際に、軸石の正面に彫る文字に悩む方が多くいらっしゃいます。

よく「○○家之墓」や「○○家先祖代々」と彫ってあるお墓を見かけますが、家墓の場合にはこういった家名が彫ってあるお墓も珍しくありませんね?

しかし、実際にこれから建てるお墓となると慎重になるものです。

今回は、墓石に刻む文字をどうしようかと迷っている方に是非知ってもらいたい

家名(○○家之墓)を彫るのは注意!正式には何と刻む?

という内容でお話しします。

和型墓石によくある「○○家之墓」の文字

最もよく見かけるタイプの「○○家之墓」と彫られたお墓ですが、その家の代々の長男一家が入るような「家墓(いえはか)」に家名を入れるのはよくあるケースです。

しかし、こういった家名が彫ってあるとその家(姓)の人しかお墓に入れないと思う人もいるのではないでしょうか?

実は嫁いで姓が変わった人でも、お墓を管理する承継者(その家の墓守)が承諾すれば名字が違っていても入る事が可能です。

表札のようにお墓に家名を刻むのは一般的ではありますが、こういった「家=お墓」という感覚を強調する1つの要因にもなります。

中には違う姓の人が入るのをよく思わない人も出てくるかもしれません。

ただメリットとしては、どこの家のお墓なのかが一目で分かるので、お参りの時に見つけやすいのがいいですね、

家名が彫ってあるとより「家」というものを大切に思う気持ちも出てくると思います。

墓石に「○○家之墓」⇦何が問題なの??

この記事のタイトルに、墓石の文字で家名(○○家之墓)を彫るのは注意!

と書きましたが、一体何が問題なのかというと、

宗派が仏教だと「」の概念が無い

ということです。

仏教的には「○○家之墓」は正式ではないとなってしまうのです。

多くの方は仏教徒だと思いますが、お墓を建てる時にお寺へ相談すれば、墓石にその宗派ごとの決まった文字を彫り入れることを教えてもらうでしょう。

お寺とのお付き合いが今まで無くて、初めてお墓やお仏壇を用意するような家の場合だと、

よく見かける「○○家之墓」にしようかと思う人もいると思います。

実際に、私(当サイト管理人)の夫の祖母の場合、お墓を新しく建てたものの、

何て彫っていいのか分からない…

でも門徒になりたてのお寺(浄土真宗)にも気軽に相談しにくい…と悩んでいました。

結果的に私の母が(同じ浄土真宗)助言させてもらい、正式な文字を彫って無事にお墓が完成しましたが、分からない方は1つ1つが本当に大変だと思います。

次に、宗派ごとの正式なお墓に彫る文字についてご紹介したいと思います。

お墓に彫る文字・仏教宗派ごとの正式な語句を紹介!

ここでは、仏教の主な7宗派の墓石に刻む文字を紹介します。

宗派墓石に刻む正式な語句
①天台宗南無阿弥陀仏 (仏) など
②真言宗南無大師遍照金剛
③浄土宗南無阿弥陀仏 (仏)
④浄土真宗南無阿弥陀仏 (仏)、倶会一処
⑤臨済宗南無釈迦牟尼物(佛)
⑥曹洞宗南無釈迦牟尼物(佛)
⑦日蓮宗南無妙法蓮華経

このように、宗派ごとに文字は少しずつ違いがありますが、亡き人は仏弟子となるという教えの元に各宗派に沿った文字を彫ります。

このようなお墓を「本尊墓型」と呼び、亡き人を仏とみて拝むお墓のタイプとなります。

墓石に彫る文字を間違うと故人が成仏できない??

うちの墓石は「南無阿弥陀仏」とかじゃないんだけど…と思った人もいるかもしれませんが、

これで故人が成仏できる・できないという問題にはならないので安心してください。

浄土真宗の場合だと、亡くなった方は往生成仏おうじょうじょうぶつといって、

「死後すぐに極楽浄土へ生まれ還る」

という教えです。

仏教では霊や魂といったものを否定するので、いつまでも成仏できずにウロウロと故人の霊が彷徨うという事もありませんので、気にする必要はありません。

お寺さんが拝むのは故人ではないという事実!

もう少し深堀してお話しさせてもらうと、浄土真宗ではお寺さんが合掌する(拝む)対象はご本尊のみです。

新しくお墓を建てたり、納骨する際に墓前で法要をしてもらう事があると思いますが、

「なもあみだぶつ なもあみだぶつ…」

お経を唱えている相手は亡くなった故人や先祖ではありません。

極楽浄土の仏さまである阿弥陀如来だけが合掌の対象です。

なので、墓石に「南無阿弥陀仏」と文字が彫ってあるのが正式というわけです。

「○○家之墓」と彫ってあると、その家や故人に対して合掌するような形になってしまうので、

お寺さん的には「違うんだけどな…」となるのが本音かもしれません。

墓石に彫る文字は基本的に自由

仏教の宗派で正式な文字があると言ってきましたが、とはいえ絶対の決まりはありません。

お墓にどんな文字を刻むかは建てる人のお墓に込める思いによるところが大きく、

どんな文字を刻むかは自由です。

自由なのですが、お寺や石材店に墓石の文字を相談をすれば、宗派ごとに刻む文字の説明を受けると思います。

また、洋型の墓石によくみられる「愛」「憩」といったメッセージ性のある文字は、無宗教の方や、個性を重んじる方が選ぶ傾向にありますが、

その後お参りに来る人のことを考えると、あまり奇をてらった言葉は避けた方が無難ですね。

寺院墓地だと墓石の文字に決まりがある場合も…

お寺の境内にある寺院墓地だと、その宗派に沿った文字を彫るように言われるかもしれません。

墓地の契約の際などに墓石の形や彫る文字に決まりがある所も多く、公営墓地や民営の霊園といった所と違って色々と条件がある場合があります。

墓石のデザインや刻む文字を自由に決めたい方は、寺院墓地は避けた方がいいでしょう。

まとめ

・「○○家之墓」は代々長男が継ぐ家墓に多い

・墓石に彫る文字に絶対の決まりは無い

・仏教的には「○○家之墓」は正式ではない

・寺院墓地だと宗派に沿った文字の指定がある場合も

仏教徒が多い日本ですが、まだまだ「お墓=家」という慣習も根強いようです。

お墓の正面に彫る文字はお寺・石材店などに相談するのが一番いいと思います。

文字に絶対の決まりはないものの、きちんとした知識をもった中で決めたいですね?

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