嫌いな姑とは違うお墓にしたい。義実家のお墓には入りたくない。
そんな女性の声は本当に多く、納骨堂・散骨・永代供養・樹木葬といった埋葬方法を希望する人が増えています。
そんな中、夫の実家のお墓は嫌だけど、もし入れるなら自分の実家のお墓がいいな…と考える人も少なくありません。
今回は、姑や義実家と同じお墓に入りたくない人の
嫁ぎ先のお墓ではなく自分の実家のお墓に入れる?
という疑問にお答えしたいと思います。
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姑と同じお墓に入りたくない!という人へ
結婚したからといって、夫の家の墓に入る約束をしたわけではないですよね?
結婚というのはあくまでも「夫と自分」の事であって、夫の両親や親族というのは結局は他人と線引きする人も多くいます。
女性の方が結婚によってこのような問題を抱えてしまいがちですが、特に「お墓」は永遠のテーマです。
ではまず、嫁ぎ先のお墓に入る義務や法律上の決まりがあるのか?
についてお話ししようと思います。
結婚した女性は必ず嫁ぎ先のお墓に入る決まりがある?
結論から言えば、そのような法律も義務もありません。
「結婚したら嫁ぎ先の人間になる」というのはしきたりや慣習からくるものなので、必ず嫁ぎ先のお墓に入らなければいけないという決まりはありません。
お墓というのは最終的に故人の希望や親族の話し合いなどで決まる傾向があります。
法的な拘束はないので、「義実家のお墓(姑と同じお墓)には入らない」は可能ですが、義実家としては良い印象ではないでしょう…。
負の感情はなるべく口にしない方が得策
まだお姑さんが健在で、自分もある程度若いのであれば、今はネットで同じ気持ちの人の意見を読むなどして発散させましょう!
ずっとこの先同じ気持ちを持ち続ける可能性もありますが、自分が年齢を重ねた時に「お墓なんてどうでもいいか…」と思う可能性もあります。
特にお子さんがいらっしゃる方は胸の中に秘めておくことをおすすめします。
自分の後の事をあれこれ言うのは、子供や孫が困る事になりかねません。
「姑が嫌い」という感情をお墓にぶつけているのだとしたら、今は感情的になってしまってるだけかもしれないので、まだ周りに話さない方が得策です。
嫁いだ人間が実家のお墓に入る事はできる?
結論から言えば可能です。
ただし、きちんと実家のお墓を維持管理している祭祀承継者(さいししょうけいしゃ)に相談して了承を得ましょう。
名字(姓)が違う場合でも問題ありません。
祭祀承継者というのは長男が一般的ですが、お墓を継いでいる人、墓地の使用権をもっている人の事です。
お墓の管理規則の部分に「通常、お墓の祭祀承継者の親族であればお墓に入る事ができる」とされているので、結婚して嫁いだ女性でも実家のお墓に入る事ができます。
ただし、実家のお墓の祭祀承継者が遠い親戚だったりすると、埋葬者の範囲から外れる場合があるのでお墓の管理者とよく相談しましょう。
骨になってもお墓の中で喧嘩するの?
死んだ後もお墓の中に姑と閉じ込められて、生前のいざこざを抱えたまま一緒にいるとしたら本当に嫌ですが、
そもそも骨になってまでもそんな争いがあるのでしょうか??
自分の想像で死後の世界を捉えようとして、苦悩していませんか?
参考までに仏教(浄土真宗)のお話しをさせてもらうと、「死んで墓の下に眠る」のではなく、
生前対立していた故人同士も、世俗のわだかまりから解放されて阿弥陀如来の世界(極楽浄土)で会うとされています。
これを「倶会一処(くえいっしょ)」と言って、
「倶(とも)に一つの処(ところ)で会(あ)う」という意味になります。
という事は、姑と同じお墓に入ろうが、自分の実家のお墓に入ろうが極楽浄土という生前の感情に縛られない世界でみんな一緒に出会う事ができるのです。
宗教を信じないと言われればそれまでですが、執着やこだわりを捨てると自分自身が楽になる場合があると思います。
まとめ
・必ず嫁ぎ先のお墓にはいらないといけない義務も決まりもない
・軽い考えで「姑と一緒に入りたくない」と口に出さない方が得策
・嫁いだ人間が実家のお墓に違う名字(姓)で入る事は可能
・実家のお墓の祭祀承継者に相談して承諾を得る事
・死んだらみんな極楽浄土で「倶会一処」
実家のお墓に入る以外にも、永代供養墓・樹木葬・散骨といった埋葬方法に興味を持つ女性がたくさんいます。
気になる方は以下の記事でも色んな埋葬方法を紹介しているので参考にされて下さい。
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