初盆法要に招待されたものの、どんなお供え(手土産)を準備していいか分からないあなたへ、
何度も法事の経験をしてきた私(当サイト管理人)が、ふさわしい品、喜ばれる品、気の利く品をご紹介します。
- お供えの品の相場金額を知りたい
- 初盆にふさわしい常識的なお供えを用意したい
- 夏の季節も考えて気の利いたものを贈りたい
- できれば喜んでもらえる品がいい
- とにかく全く分からない
そんな「どんなお供えを持って行こうか悩んでいる」あなたへ、
初盆に贈るお供え品・金額の相場やおすすめ10選
ということで、お供え物にはNGな品もあわせてご紹介していきたいと思います。
(※この記事は浄土真宗の方向けの内容となっています)
初盆のお供え・値段の相場は5千円
[box01 title="初盆に贈るお供えの金額相場"]
5千円
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初盆法要では一般的に「3千円~2万円」あたりがお供えの品にかける金額の幅ですが、中でも花や果物セットなどは高額になる傾向があります。
この金額の幅から現実的な額を考えて、5千円という相場を出しました。
私は今まで法事を行う側の立場が多く、頂く側としてはお供え物をしてもらえるだけでも十分に嬉しいので、値段を気にした事が無いのが本音ですが、
考えてみれば、実家の法事ではおよそ3~5千円あたりの品(お菓子が多い)をお供えしてもらってる印象です。
では、本題の「お供え物おすすめの品10選」を見ていきましょう。
初盆のお供えにおすすめの品10選
1・ゼリー・水ようかん
涼しさを感じる水菓子は夏のお盆に喜ばれます。賞味期限も長く、個別パック包装なので法要後に少しづつ食べてもらうことも可能です。
子供からお年寄りまで年代を問わない品で、人間は重いものに高級感を感じるという心理学の研究もあることから、贈答品には「重さ」も吉です。
2・焼き菓子
クッキー・マドレーヌ・バウムクーヘンなどの洋菓子セットは比較的どんなお店に行っても手に入りやすいので、買う時に便利な品です。
お仏壇へのお供え物としては定番の品ですが、チョコレート系のお菓子はやめておきましょう。夏のお盆の時期には溶ける心配があるので不向きです。
3・お煎餅
個人的な意見ですが、お供え物にお煎餅をもらうとすごく嬉しいです。甘いものばかりになりがちなお供え物の中で、塩味のお煎餅は貴重な存在です。
包装してある袋に夏の花や風鈴が描かれている物も多く、見た目にも初盆にふさわしいお供えになると思います。
4・お茶・ジュースの詰め合わせ
お茶の葉は法事を行う家では必要不可欠な物なので、助かる品だと思います。飲み物ではコーヒー・紅茶のセットなどもありますが、中には苦手な方もいるので相手の好みによるでしょう。
ジュースの詰め合わせは夏の時期に消費されやすく、季節の品としてもピッタリです。
5・お線香・ろうそく
お線香はなるべく良い香りのものを選びましょう。沈香などのお線香がふさわしいと思います。
「香」はお供えの基本で、体臭などを除き、清らかなお浄土の世界を感じて心身を落ち着かせてくれるものなので、あえて変わった香りのものは選ばない方がいいでしょう。
ろうそくは、季節の花が描かれている綺麗な品が人気です。お仏壇の「灯明」として、ろうそくには「光」と「熱」の意味があり、阿弥陀如来の智慧の光明と、お慈悲の温もりといった働きかけがあるとされています。
※高齢の方・小さなお子さん・ペットがいらっしゃるご家庭では、特に火事や事故を心配して電池式のろうそくやお線香グッズを使う家庭も増えてきています。相手の状況を考えて贈るかどうか考えてみましょう。
6・くず餅・わらび餅・プリン
のど越しが良く、やさしい甘さが人気の「くず餅・わらび餅・プリン」ですが、商品によっては要冷蔵のものもありますのでご注意下さい。(プリンは卵アレルギーに注意してください)
贈答用としての商品は賞味期限も長く、値段も手ごろな物が多いのでおすすめです。他の人と同じようなお供え物にしたくない人にはピッタリですね。
7・花(お供え用アレンジ)
食品の好みがよく分からなくて悩むなら、生花をお供えするのもいいと思います。「花」もお供えの基本として、みずみずしい生花に極楽浄土を感じ、命のはかなさや輝きに触れさせてもらう意味があります。
初盆なので、白を基調としたものにしましょう。トゲのあるバラは仏花には選ばないようにします。宅配で相手先に送ってもらうことも可能で、置き場所も考えて花のサイズを決めるといいでしょう。
8・果物
初盆法要で人数が多めに集まるようであれば果物もいいと思います。日持ちがしないので、法要が終わった後で参列者に配ってもらってもいいですが、どうするかはご遺族側の判断にまかせましょう。
あらかじめ、渡す時に「多ければ配っていただいても構いません」と一言添えておくのもさりげない気遣いです。
9・ういろう
外郎は、ようかんにとても似ている和菓子ですが、寒天で固めるようかんに対して、外郎はこめ粉・わらび粉・小麦粉などをこしあんに混ぜて蒸したものです。熱に強いので夏場の気温にも強く、お盆のお供えとしても人気の品です。
冷蔵庫で冷やすとモチモチ感が増してよりいっそう美味しくなります、味のバリエーションも抹茶やいもなどがあり、個人的にはお供えでもらうとすごく嬉しい品です。
10・和菓子つめあわせ
今回ご紹介する10選の中でも「和菓子」は定番中の定番です。つめあわせの種類も豊富で「あんこ系・抹茶系・いも系・くり系・カステラ・かりんとう・もなか・団子」などなど、けっこう奥が深いです。
遠方に住んでいて、初盆に招待されたのならご当地名物の有名なお菓子もいいですね。自分の暮らす町の話題など、お供えものを通して楽しい話題が増えるかもしれません。
お供えしてはいけないもの・注意点
夏の時期にお供えを選ぶときに、ついついお中元の品と混合しないように注意してください。ビール・ハム・レトルト食品・洗剤・魚・肉などは、仏様へのお供えとしてふさわしくありません。
お供えの基本である「香」「花」「灯明」「飲食」といったもので「消えてなくなるもの・消耗してなくなるもの」がお供えものを選ぶ基準です。酒・嗜好品・たばこ・魚や肉・臭いものはお供えしません。
なお、お祝いの品や慶びの場で用いられる「かつお節」「こんぶ」も法事の場にはそぐわない品なので注意しましょう。
プリザードフラワーや造花はお供えしてもいい?
贈答用の花の中に確かにプリザードフラワーもありますが、夏の暑い時期でも枯れなくて水もいらないから便利でいいのでは?と考える方もいるかもしれません。
しかし「無くなるもの」ではないうえに、お仏壇には命ある生花が本来のお供えなので、プリザードフラワーや造花は、法要に参列する際のお供えものには選ばないようにしましょう。
浄土真宗のお供えでは数の吉凶は気にしない
奇数や偶数といった数の吉凶や、4や9が不吉といったものは、浄土真宗には関係ありません。
お菓子や果物の数を気にしたり、花の本数を気にする必要もありませんので、心配しなくて大丈夫です。
浄土真宗においてはそういった考え方は「迷信」とされ、占い・まじない・霊・魂といったものも含めてそれらを全て排除する宗派です、どうぞ自由に選ばれて下さい。
まとめ
・初盆ではおよそ5千円あたりがお供え物の相場
・「香」「花」「灯明」「飲食」の中からお供えの品を選ぶ
・酒、たばこ、肉、魚、かつお節、こんぶはお供え物にはふさわしくない
・プリザーブドフラワーや造花、バラは選ばない
・浄土真宗では数の吉凶を気にしない
あまりにも高額なお供えを贈ると、ご遺族側がお返しに困る場合もあります。
ご遺族や故人と親しい付き合いをしていたので、気持ちを込めて良いものを贈りたいと思っても、返って相手の負担になりかねないので気を付けましょう。
食品関係は、法要後に仏様からのお下がりとして美味しいうちに食べきれるように、数が多すぎないものを選ぶといいと思います。