通夜・葬儀

葬儀の流れと浄土真宗本願寺派のお経は?初七日も一緒にする?

宗派によって葬儀の流れは大きく違います。

同じ浄土真宗でも、
本願寺派(お西)と真宗大谷派(お東)では
その流れや、お勤めするお経の内容も違います。

そこで、今回は
浄土真宗本願寺派(お西)の
葬儀の流れと、
どんなお経がお勤めされているかを
ご紹介します。

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浄土真宗のお葬式の意味とは?

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出典:www.goensan.com

通夜・葬儀ではご住職がお経をお勤めしますが、
これは亡くなった故人へ向けられていると
考えられる方が多いと思います。

そういった発想は、

「故人の霊魂(たましい)を慰める為にお経を上げる」

「お葬式でお経を上げることによって故人が安心する」

といった認識の「霊魂」の存在があるのだと
思いますが、
仏教の教えには「霊魂」はありません。

このような「追善供養(ついぜんくよう)」
といった考えは、
浄土真宗の教えにはそぐわないのです。

では、亡くなった方はどうなるのか‥??

それは、

「亡き人は、阿弥陀如来
(あみだにょらい)の
お救いによって、
すでにお浄土(極楽浄土)
参られている」

 

という実にシンプルで、残された遺族も
安心できる教えです。

なので、亡き人に向かって善を振り向ける(追善)
必要もないし、ご住職にも故人を成仏させるような
特殊な能力はありません。(霊能力者ではない)

私達も、一緒にお念仏をしたからといって、
故人を成仏させることができるような
「立派な私ではない」ということを
「知る」のが
素直に教えを聞くための第一歩なのですね?

お葬式はそういった意味で、
亡き人が私達の為に仏縁を結んでくれて
深めさせてくれる場である事だと言えます。

要は、
「私自身のため」
のお葬式ということです。

浄土真宗本願寺派の葬儀の流れとお経

地域や、お寺によって、
多少の違いはあるかもしれません。

以下が基本的な浄土真宗本願寺派での
葬儀の流れとお勤めするお経です。

 

1・出棺勤行(しゅっかんごんぎょう)
「帰三宝偈(きさんぽうげ)」に続き、
「路念仏」を称える
        ⇩

2・三奉請(さんぶじょう)
阿弥陀如来・釈迦など、すべての仏を法要の場に
招く意味がある
        ⇩

3・正信偈・念仏・和讃 

        

4・焼香 
(正信偈がはじまると司会者が焼香を促す)
        

5・火屋勤行(ひやごんぎょう) 
(火葬の前に偈文・念仏・回向が称えられる)

        
6・収骨 
(火屋勤行と同様、偈文・念仏・回向が称えられる)

        

7・還骨勤行 

(遺骨が自宅や、斎場に戻ると行われる。
阿弥陀経・念仏・和讃・回向・御文章が称えられる)

この後に初七日をするパターンが多い

当サイト管理人も、今までに何度か葬儀に
参列しましたが、家族、親戚は火葬場から
再び斎場や自宅に戻ると、
還骨勤行を勤めます。

ここまでで、葬儀は終わりです。

そして、おもむろにご住職や司会の方が

「ここからは初七日へと移らせていただきます」

みたいな一言を添えて、葬儀後にそのまま立て続けに
初七日法要を執り行います。

これは葬儀と初七日がセットになっている
一般的なスタイルになってきて、
一週間後にすぐまた家族、親族が集まって
初七日法要をするのは様々な点で負担が多い
ことから、
「取り越して」葬儀後の全員が集った
状態で初七日も執り行うといった、
遺族への負担が軽減される行い方だといえるでしょう。

まとめ

 

最初にお話しした通り、葬儀の場は、
亡き人が結んでくれる仏縁の場です。

斎場でお経をあげるのは僧侶だけの
役割ではなく、みなさんも一緒にお勤めに加わって
下さいね?

その際には、
お念珠と聖典、門徒の方は、門徒式章
をお忘れなく参列されて下さい。

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