臨終

遺体搬送の流れと費用・搬送と葬儀は別々の会社に依頼してもいい?

病院などでお亡くなりになった場合、ご遺体を自宅や葬儀場まで搬送する必要がありますが、

その際にご遺族は様々な決断や手配をすることになります。

病院の事情でご遺体をあまり長い間安置しておくこともできないので、なるべく速やかに搬送してくれる葬儀社と搬送先を決める必要があるのです。

そこで今回は、

遺体搬送の流れや費用・搬送と葬儀はそれぞれ別の会社に依頼できる?

という内容で、

危篤から臨終を迎えられた後には、病院ではどんな事が起き、その中でご遺族の皆さんはどのような事をしなければならないのか?

といった、臨終直後に慌てない為の重要な内容を、簡潔に分かりやすくお伝えします。

臨終後・病院から葬儀会社を紹介される

病院でご家族が故人を看取ると、しばらくして看護師の方によるご遺体の処置が始まります。

処置とは、医療器具やチューブ類を取り外し、ご遺体の体内や外見を綺麗に整える作業です。

その間、当然ながら処置中はご遺族は病室から移動となり、看護師による処置が終わるまでは別の場所で待つことになります。

この待ち時間が長いか短いか分からずに、思い思いに過ごしてしまいがちですが、

だいたいどこの病院でも処置にかかる時間は20~30分です。

ご遺族が待っているタイミングで看護師から

[chat face="woman1" name="看護師" align="left" border="red" bg="red"]ご葬儀会社はお決まりでしょうか?[/chat]

と聞かれることがあります。

もし、

[chat face="man3" name="遺族" align="left" border="blue" bg="blue"]まだ何も決めていません。[/chat]

と答えれば、葬儀会社のパンフレットやリストなどをいくつか手渡され、

[chat face="woman1" name="看護師" align="left" border="red" bg="red"]では、この中からお選びください。[/chat]

と言われる場合もあります。

 

亡くなったばかりなのに葬儀の事なんて…

今は考えられないし、まだ気持ちが切り替わらない…

ご遺族にとっては大切なご家族が亡くなったばかりで、

悲しみの真っ只中だと思いますが、実は葬儀社が決まっていない場合は少し急ぐ必要があるのです。

ご遺体が霊安室に滞在できるのはおよそ2時間

処置が施されたご遺体は、霊安室へ移されます。

その霊安室というのが、9割以上の病院で同時に安置できるのは2体までという事情があるのです。

霊安室にご遺体を滞在させてもらえるのは、およそ2時間くらいだと考えた方がいいでしょう。

なので、できるだけすみやかに自宅、もしくは安置可能な場所(葬儀場)などにご遺体を搬送する必要があります。

ただ、病院側もご遺族の状況を考慮して滞在時間を延ばす事もできますので、

すみやかに搬送できない事情があれば、病院側と交渉されてみて下さい。

遺体搬送は葬儀社の仕事

ご遺体の搬送は、葬儀社の仕事です。

すでに葬儀社を決めていて、事前相談を重ねてこられたご家族であれば

すぐに葬儀担当者へ連絡を取ればよいのですが、

葬儀社を決めていない場合だと、病院から紹介された葬儀社に搬送から葬儀までを任せてしまうご家族がほとんどです。

しかし、慌ただしい中で安易に葬儀社を選んでしまい、後悔する人が実はたくさんいらっしゃいます。

パンフレットだけでは費用面やどんな葬儀内容かもよくわからない、だけどどこかの葬儀社に依頼する必要がある…

さらには病院でのご遺体の滞在時間が限られているとなれば、切羽詰まってしまいますね。

しかし、そのような状況でも葬儀社の検討にあてる時間をしばらく確保する方法があるのでご紹介します。

葬儀社に自宅への「遺体搬送だけ依頼」する

葬儀社選びの時間をもうしばらく確保する方法としては、

自宅にご遺体を搬送可能であれば、とりあえず病院で紹介してもらった葬儀社に自宅までの遺体搬送だけを依頼することです。

「ご遺体の搬送」と「通夜・葬儀」はそれぞれ別の葬儀社へ依頼することができます。

病院の霊安室にご遺体をそう長く安置できないのであれば、

病院側から紹介された葬儀社に、搬送だけを依頼して自宅まで搬送してもらい、

ご遺体には冷却・保湿等のきちんとした処置を施しておけば、

そこから改めて通夜・葬儀を依頼する葬儀社を選ぶことができるということです。

後の費用の話の部分でも触れていますが、

病院から離れた葬儀社に搬送を依頼すると、

病院までの迎えに対しても費用が加算される場合があるので

搬送だけを依頼するのなら、

なるべく病院に近い葬儀社を選ぶと費用を抑える事ができます。

葬儀社が病院に到着したらはっきり伝える

搬送だけを依頼するのであれば、

[chat face="man3" name="遺族" align="left" border="blue" bg="blue"]通夜・葬儀についてはまだ葬儀社を検討中なので、搬送だけお願いします。[/chat]

とはっきり伝えて下さい。

ここでどんな顔や態度をするかで、その葬儀社の良し悪しが分かるので、

印象の悪い葬儀社と感じたら通夜・葬儀は別の葬儀社を検討するといいでしょう。

一方、快く引き受けてくれた上に誠実な仕事を勤めてもらえたのであれば、

その葬儀社へ改めて葬儀までの依頼をしても問題ありません。

無事に自宅にご遺体が安置されたら、

念のためドライアイスがしっかり当たっているのを確認して

カーテンを閉めて冷房をかけるなど、室温管理を忘れない様にしましょう。

病院で紹介される葬儀社をお断りしても失礼に当たりません。

少なくとも半日くらいは冷却が持続するので、この間に葬儀社を検討することができます。

自宅に搬送できないし葬儀社も決まっていない場合は?

  • 自宅は引き払って施設で暮らしていた
  • 自宅が狭くて安置できない
  • マンション・アパートなので難しい
  • 近隣に知られたくない

などの理由で自宅にご遺体が安置できないケースも増えています。

「葬儀社が決まっていない」「自宅に連れて帰れない」

そんな場合の自宅以外でご遺体を安置できる場所は

  1. 遺体安置室や保冷庫のある葬儀場(セレモニーホール)
  2. 葬儀社

が一般的です。

ただし、これらの安置施設は葬儀社を通さない限り受け付けてもらえません。

なので、結果的にはほとんどのご家族が、ご遺体の安置先の葬儀社に「搬送・通夜・葬儀」を依頼することになるのです。

どうやって葬儀社を調べればいいか分からない方へ

もし、何から手を付ければいいのか分からない場合、葬儀社紹介サービスを利用する手もあります。

それは、ご遺族の希望に合った葬儀社を代わりに探して紹介してくれるサービスです。

急な葬儀が必要な方、何も分からなくて困っている方でも、プロである専門の相談員が常駐して電話・WEBどちらでもしっかり対応してくれます。

希望する地域の、予算に合う優良な葬儀会社を紹介してもらえる全国対応の無料相談サービスです。

もし電話で相談する場合、

  • 電話をされている方の氏名
  • 故人のお名前と続き柄
  • 故人の居場所(病院や警察署)

といった内容を最初の電話で伝えて、希望に合う葬儀社を手配してもらえます。

>>>いい葬儀

自分達で探すのは大変で時間もかかるので、このようなサービスを利用するのも良い方法だと思います。

遺体搬送にかかる費用の目安は?

搬送料金がどのように発生するかというと、

「ご遺体を乗せた場所」から「お送り場所」までの走行距離に応じた金額となります。

「お迎えする場所(病院など)」が

車両の出庫場所から離れている場合(30km以上など)は

車両の出庫場所から「お迎え場所」へ向かうまでの距離も加算されてしまいます。

遺体搬送を依頼する葬儀社が病院から遠い場合は、その辺を注意しましょう。

遺体搬送にかかる費用の、おおよその目安としては、

東京都内(走行距離10km未満) 15,000~20,000円

というのがだいたいの相場となります。

10km距離が延びるごとに2,000~5,000円がプラスされ、早朝・深夜では費用が割高になったり、

搬送する為に必要なドライアイスやシーツ一式などの最低限の備品で20,000円弱くらいかかります。

距離が短くて(10km未満)一番安い搬送費用でも

合計4万円~5万円くらいが目安の料金でしょう。

まとめ

・病院から紹介された葬儀社はお断りすることもできる

・葬儀社選びに少し時間が欲しいなら自宅へ搬送のみ依頼する

・「搬送」と「通夜・葬儀」はそれぞれ別の葬儀社へ依頼可能

・病院から遠い葬儀社へ搬送を依頼するとお迎えの料金までかかる

・一番安い条件のご遺体の搬送費用は4万円~5万円くらいが相場

あらかじめ生前から葬儀社を選んでおいたり、ある程度の準備ができていればスムーズにご遺体を搬送することができますが、

突然の別れであったり、本当に何も準備していない状態でいきなり搬送先や葬儀社決めなどの判断はとても難しいと思います。

ご遺族の中で特に喪主にあたる方の負担は大きいので、ご無理されないようお気を付けください。

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