日本で一番多いのが浄土真宗だと
言われていますが、
多くの方が、ご自身の宗派名である
浄土真宗○○派の部分を
きちんと言えない状況を多く見かけます。
今回は、基礎中の基礎知識である
・浄土真宗は誰が作ったの?
・宗派名の正しい言い方は?
・本山のお寺はどこ?
・何の仏像を拝むの?
・どんなお経の種類があるの?
・どんな教えなの?
という知っておきたい大事な部分を
簡単にご説明したいと思います。
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宗名(しゅうめい)
浄土真宗(じょうどしんしゅう)
宗紋(しゅうもん)
下がり藤(さがりふじ)
宗派
浄土真宗本願寺派
(じょうどしんしゅうほんがんじは)
※よく浄土真宗「西本願寺派」という方が
多いですが、間違った言い方です。
宗祖(ご開山)
親鸞聖人(しんらんしょうにん)
ご誕生:1173年 5月21日
(承安3年 4月1日)
ご往生:1263年 1月16日
(弘長2年 11月26日)
※宗祖(しゅうそ)とは、浄土真宗という
教団を開いた方です。
いわゆる「創始者」のようなものですね。
ご開山(ごかいさん)という言い方もしますが、
「一宗の祖」として、
浄土真宗の開祖という意味があります。
元々、親鸞聖人は法然上人の弟子でした。
本山
龍谷山 本願寺
(りゅうこくざん ほんがんじ)
(↑西本願寺の正式名称です)
一般的には西本願寺という名称で親しまれ、
「お西さん」と呼ばれる方もいらっしやいます。
そういった名称から、
浄土真宗本願寺派の「宗派」の事を「お西」と
呼ぶ方も多いです。
場所は、
〒600-8501
京都府京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60
本山とは、すべての浄土真宗の寺院などの総本山で、
会社でいうならば、「本社」にあたります。
ご本尊
阿弥陀如来(あみだにょらい)
阿弥陀如来は、西方にある華やかな極楽浄土の
教主です。
阿弥陀様のよび声である
「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」
の働きによって、迷いの世界から目覚めて
悟りの世界に導こうとして下さいます。
「南無」には「まかせる」という意味があり、
南無阿弥陀仏とは、
「まかせよ阿弥陀に」という阿弥陀様からの
呼びかけとしての意味であり、
そのよび声に私たちが従う時に、
「阿弥陀様にお任せします」
と合掌して「南無阿弥陀仏」を称えれば、
この世の命を終えた時に
阿弥陀様の「極楽浄土の世界」に
生れて直ちに悟りへと導かれるという事です。
浄土真宗のお経(聖典)
釈迦如来が説かれた
浄土三部経(じょうどさんぶきょう)
・仏説無量寿経
(ぶっせつむりょうじゅきょう)
・仏説観無量寿経
(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)
・仏説阿弥陀経
(ぶっせつあみだきょう)
宗祖・親鸞聖人が著述された主な聖教
・正信念仏偈
(しょうしんねんぶつげ)
※「教行信証(きょうぎょうしんしょう)
の行巻末の偈文(げもん)」
正信念仏偈は浄土真宗の方には
一番身近なお経で、
「おしょうしんげ」「しょうしんげ」
と略されてよばれる事が多いです。
・浄土和讃
(じょうどわさん)
・高僧和讃
(こうそうわさん)
・正像末和讃
(しょうぞうまつわさん)
浄土真宗を世に広めた蓮如上人のお手紙
・御文章
(ごぶんしょう)
法事の際などに、お勤め(お正信偈など)が
終わった後に、ご院家(ごいんげ)さんが
黒い箱を開けて、読む事が多いと思います。
御文章の拝読の際には、合掌して頭を少し
下げるような形で聴聞させていただきます。
誰に対して書いた「お手紙」かというと、
実は門徒(もんと=浄土真宗を信仰する人)
である私達へむけて書かれたものです。
有名な蓮如上人の「白骨の御文章」は
人間の命の無常さを、ひしひしと
伝えて下さる内容です。
まとめ
簡単に浄土真宗のお話しをしましたが、
基本的な知識も大事ですが、
綺麗な花が庭に咲いたらお仏壇へお供えして
阿弥陀様へ感謝したり、
ご飯が炊ければ、一番先にお仏飯として
お供えしたりと、
日々の信心の積み重ねとあわせて、少しづつ
浄土真宗の事について知っていただく
きっかけとしていただければ幸いです。
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