もみじの葉が赤くなる理由をお子さんに聞かれたことはありませんか?
子供に説明するには言葉が難しくなりがちですし、せっかく興味をもってくれた疑問に対しては答えてあげたいですよね。
今回は、子供にもわかりやすく説明するために、ヒーロー風の物語にして「もみじが赤くなる理由」を分かりやすくお話しにしてみました!
もみじはどうして赤くなる??

赤くなる葉っぱといえばもみじですよね?ほかの多くの葉っぱは、こんな風にキレイな赤色にはなりません。
いったいどうやって赤くなっているのでしょう??
いまからお話しするのは、もみじの中に住んでいる2人のヒーローのお話です!
「もみじが赤くなる話」2人のヒーロー

春から夏にかけては、もみじの葉っぱはみどり色をしています。
もみじの葉っぱを綺麗なみどり色にしているのは、クロロフィルというヒーローでした。
太陽がたっぷり降り注ぐ夏の時期は、みどりのクロロフィルがとても大好きな季節です。
太陽の光をあびて、みどりのクロロフィルは元気にすごしていました。
でも、だんだんと秋が近づいてくると、太陽の光のパワーが弱くなってしまいます。
太陽のパワーが少なくなると、みどりのクロロフィルのパワーも弱くなってしまうので、もみじの葉っぱの色を綺麗なみどり色にすることが出来なくなってきました。
クロロフィルのピンチです!
みどりのクロロフィルが弱ってくると、もみじの葉っぱに悪者がやってきてしまいました。
その名も「活性酸素(かっせいさんそ)」です!

もみじの葉っぱに活性酸素(かっせいさんそ)が増えてしまうと、木や葉っぱがダメになってしまいます。
でも、みどりのクロロフィルは太陽の光のパワーがないと元気が出ません。
「どうすればいいんだ!」
クロロフィルが叫ぶと、どこからか声が聞こえてきました。
「大丈夫か!?クロロフィルっ!」
振り向くと、そこに立っていたのは赤色のヒーローアントシアニンが立っていたのです!

「私が来たからには、もう安心だ!」
そういって、赤のアントシアニンは、もみじの葉っぱにバリアを作りました。
赤のアントシアニンのバリアによって、もみじの葉は赤く染まり、
活性酸素(かっせいさんそ)の攻撃から身をまもることに成功したのです。
かっせいさんそは、アントシアニンの強力なバリアに負けて、去っていきました。

赤のアントシアニンは、すっかり弱ってしまった みどりのクロロフィルにこういいました。
「あとはまかせろ!来年もこの木が元気に葉っぱをつけるようにこのままオレが、もみじを守り続ける!」
それを聞くと、みどりのクロロフィルはホッと安心して、もみじを守る役目を赤のアントシアニンにお願いしたのでした。
こうして、秋が深まる時期には赤のアントシアニンの活躍で、もみじの葉っぱはすっかり綺麗な赤色に染まり、私たちの目を楽しませてくれるのでした!

お話しはこれでおしまい!
まとめ(結局のところ…)

秋になって日照時間が減ったり、太陽の照り付けが弱くなると、みどり色の成分であるクロロフィルが壊れてしまいます。
すると、そのクロロフィルが分解される過程で、活性酸素が出てしまい、葉っぱや木をダメにしてしまうのを、防ぐ働きをしてくれるのがアントシアニンという訳ですね。
綺麗な紅葉が見られた年は、次の年も綺麗な紅葉が期待できるそうですよ!