近年は特に
「継ぐ人がいない」「お墓を建てる費用がない」「子供世代に負担になるのでは?」
といった不安からお墓を建てる事に対して抵抗が強い人が増えています。
そういった不安や問題を持つ方に知っていただきたい
お墓を建てずに遺骨を埋葬(供養)できる方法
をお話したいと思います。
継ぐ人がいなくても安心な「永代供養墓」
永代供養墓(えいたいくようはか)というお墓ですが、
一番の特徴は、
墓地の管理者によって長い年月に渡って遺骨の管理・供養をしてもらえるシステムです。
永代供養墓を選ぶ人達というのは
・生涯独身で過ごす人
・子供のいない人
・お墓を継ぐ者がいない人
・子供はいるがお墓の維持などの負担をかけたくない人
といった人に注目されています。
一般的な墓地では通常、承継者がいないと契約できません。
しかし、永代供養墓は継承者がいなくても契約でき生前に契約できることも大きな特徴です。
永代供養墓の納骨タイプは大きく3タイプ
永代供養墓には遺骨の安置方法で分けると主に3タイプあり、
・個別型
・集合型
・合祀型
がありますので、詳しい納骨方法は以下の記事を参考にされて下さい。
[box04 title="遺骨の納め方について"]永代供養墓の納骨方法は?中のようすを図で簡単に説明[/box04]
墓石がいらない「納骨堂」
納骨堂は遺骨を収蔵する為の施設で、遺骨を地中に埋葬しない事がお墓との大きな違いです。
一般的に遺骨はお墓へきちんと埋葬する…といったイメージがいまだに強くある中で、
納骨堂に他の遺骨とともに納骨されることに対して違和感を覚える人も多くいるようです。
しかし、
墓石を建てる必要がない為に墓地を求めるより安くて管理しやすく、屋内なので天候を気にせずお参りできることから需要が高まっています。
もっと納骨堂について知りたい方は費用までご紹介している以下の記事をご覧ください。
[box04 title="納骨堂をもっと調べるなら"]納骨堂とは?費用相場と種類(仏壇/ロッカー/墓石/機械/棚)[/box04]
自然に還る「樹木葬」
石碑のかわりに樹木を墓標として植えるお墓を「樹木葬」と呼びます。
樹木葬墓地には大きく2つのタイプがあり、
「里山型」と「霊園型」にわかれます。
「里山型」の樹木葬とは?
自然に還ることを主な目的として、
墓地の許可を得た里山などに遺骨を埋めて墓標として樹木を植えるという里山の自然をそのまま生かした形態です。
この墓地では使用区分に遺骨を埋葬し、山つつじなどを植える所もあります。
ちなみに埋葬区域は継承者が継ぐことも可能な場合もあります。
「霊園型」の樹木葬とは?
霊園型の樹木葬では、個々の遺骨に対して1本の樹木を植えるところもあれば、
桜などの1本のシンボルツリーを植えてその周りに遺骨を埋める形のものもあります。
緑豊かな公園のような風景に散策を楽しみながらお参りする人が多くいます。
樹木葬については納骨イメージや費用をまとめた以下の記事もご参考にして下さい。
[box04 title="樹木葬が気になる方へ"]樹木葬とは?「費用の相場」や「遺骨の埋葬方法」を図で説明[/box04]
関心が高まる「散骨」
遺骨をパウダー状にして海や山にまく事を「散骨」と言います。
またの名を「自然葬」とも言います。
お墓を継ぐ人もおらず、高額なお墓を建てる費用を出せない(出したくない)、死後は海や山などの自然にかえりたいなど、
散骨を希望する人の理由は様々ですが、近年関心が高まっている方法です。
遺骨というものは、墓地以外に埋葬すると法にふれてしまいますが、遺灰をまく散骨については
「葬送のために節度をもって行えば遺骨遺棄罪に当たらない」
という解釈がとられています。
散骨に関しては、遺骨をすべてまいてしまった場合、その後の法要だったり、どうやって故人を偲ぶかを考えておく必要があるので
遺骨の一部を残しておいてお墓に入れたり、小さな骨壺に入れて自宅に安置する方法もあります。
まとめ
・お墓は建てない方法は大きく以下の4つ
・永代供養墓
・納骨堂
・樹木葬
・散骨
永代供養や納骨堂では、宗派や供養の方法が様々なのでよく比較・検討することが大事になります。
費用もかなりの幅がある事と、永代にわたって管理・供養を依頼するので経営母体がしっかりしているところを選ぶ事が大切です。