お墓にかかる費用の中に「永代使用料」というのがあります。
永代使用料を巡っては、説明不足や知識不足が原因で
墓地の管理者とトラブルになりがちです。
永代使用料は最初に支払うと戻ってくることはまずありません!
平均いくらの永代使用料がかかるのか、相場の金額を紹介します。
お墓購入の大事な部分なので、永代使用料の基本的な知識を知って、
損をしないようにしましょう!
お墓の永代使用料とは?
お墓に関する言葉に「永代使用料(えいたいしようりょう)」がありますが、
簡単に説明すると、
「墓地を使用する権利」を買うために支払うのが永代使用料です
墓地の土地は、買うのではなく使用するということです。
お墓を建てるからといって、墓地の一角の土地を買うわけではありません。
墓地を使用するだけなので、その部分の土地には
不動産登記もされないし、固定資産税もかかりません。
永代使用料の相場の金額は?費用はいくらかかる?
気になる永代使用料の金額ですが、一律で決まった金額はありません。
例として、東京都・町田市の霊園を載せていますので、
以下の表を参考にされて下さい。
区画の広さ | 永代使用料 |
0.6㎡ | 44万円 |
0.96㎡ | 76万8000円 |
1.08㎡ | 86万4000円 |
1.2㎡ | 96万円 |
1.5㎡ | 120万円 |
3.0㎡ | 229万5000円 |
所在地で永代使用料を比較してみましょう。
所在地 | 区画の広さ | 永代使用料 |
東京 | 0.45㎡ | 110万~ |
東京都下 | 0.63㎡ | 20.8万~ |
神奈川県 | 0.64㎡ | 38万~ |
千葉県 | 1.50㎡ | 16万~ |
埼玉県 | 0.8㎡ | 23.8万~ |
永代使用料の金額はなぜ大きな幅がある?
理由その①
(墓地・霊園が便利な所にあるか・ないか)
都市部や交通の便がよい場所にある墓地は高くなり、
田舎や少し不便な場所にある墓地だと安い印象があります。
理由その②
(使用する墓地の面積が広い・狭い)
使用する墓地の面積によって高い安いが決まります。
理由その③
(日当たり・墓地内のお墓の位置)
場所によっては日当たりの良し悪しがありますし、
墓地・霊園の入口から近い・遠いといった場所も金額が関係することがあります。
理由その④
(霊園の設備の違い)
特に霊園だと
駐車場が広くて数か所ある、トイレが多い、
売店、庭園、休憩所、案内所、葬儀場の有無によって
永代使用料に大きな違いが出てきます。
理由その⑤
(公営・民営の違い)
公営(県や市区町村が運営)
民営(民間業者により運営)
公営の霊園・墓地の方が永代使用料は安いと思います。
民営だと、利益を出す必要があるので、
設備やサービスはいいかもしれませんが、永代使用料は公営より高い傾向があります。
永代使用料はいったん支払うと戻ってこない!?
墓地は、永代使用料を支払った場合、
使用規定を守っていれば永代にわたって無期限にその墓地を使用することができます。
しかし、一旦契約すると、
たとえ数年でお墓が不要になったからといって契約を解除して
墓地を手放したとしても基本的には永代使用料は返金されません。
他にもっと条件の良い墓地があったからといって、
気が変わって解約しても返金されないので注意が必要です。
永代使用料は、墓地経営者との間で一旦契約すると
もう戻ってこないと考えて下さい。
まとめ
今回は、お墓の費用に関する「永代使用料」のお話をしました。
悪質な管理者からのぼったくりを防ぐ為にも、
永代使用料の基本的な知識を知っておく事が大切です。
一旦契約してしまうと料金は戻ってこないので、
複数の墓地・霊園をよく比較検討されてみて下さい。
契約した墓地・霊園にはその後「年間管理料」がかかりますので、
永代使用料とは別に必要な費用となります。
契約時によく確かめておくことが大切です。
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