お墓

浄土真宗の正しいお墓参りの方法!花・水・線香の準備や拝み方は?

今回は、浄土真宗の正しいお墓参りの方法決定版!
と勝手に称して、

持参する花の種類や、水・線香・念珠についての扱い方や、
何を言って(思って)拝むのが正しいのか?など、
全ての疑問を解説します!

(合わせて読みたい記事)
      

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お墓参りの意味~先祖の霊を慰めるためではない?

出典:1.bp.blogspot.com

いきなり「お墓参りの意味」という、
すごく初歩的な所からお話ししますが、

実は浄土真宗について知っていただくのに
とても大事な部分なので、是非読んでいただきたいです。

初めに言ったように、日本人はお正月・お彼岸・お盆になると、
お墓参りをする人で、墓地などが賑やかになりますね?

よくニュースの報道でお墓参りの映像が流れて、
インタビューを受けた人が、

「先祖の霊を慰めていました」

といったお決まりのフレーズを
言うのを聞いたことがあると思いますが、

これって実は浄土真宗的には間違っているんです。

お墓には、ご先祖様や霊魂は宿っていません

お墓の前に故人の生前の好物や、タバコ、お酒を供えて、

あたかも故人と話をするように
お墓に向かって言葉をかけて霊を慰め、

手を合わせるといったことを、お墓参りのイメージとして持っていたら、
それは少し違います。

 

お墓に亡くなった先祖の霊が宿っているのではありません。

 

亡くなった方の霊をお墓で見ようとするのは
自分自身の執着心からくるものです。

そこにいてほしい!という気持ち、
お墓に故人がいるから会いに来たという勝手な解釈、
遺骨が故人そのものだと思っている、

など、どうしても「霊魂」というものを
考えてしまう気持ちから、

お墓参り=ご先祖様の霊を慰める

といった発想になってしまうのです。

じゃあ、ご先祖様はどこにいるの?

浄土真宗は、仏教の中でも特に「霊」の存在は無い!とする宗派です。

浄土真宗では、亡くなった方は
阿弥陀如来(あみだにょらい)

によって直ちにお浄土(極楽浄土のこと)へ還る
ので、

お墓に霊としていつまでもいるという考えではありません。

 

阿弥陀如来は極楽浄土を司る浄土真宗のご本尊です。
(手を合わせる対象の事をご本尊と言います。)

 

「亡くなったご先祖様は極楽浄土にいる」というのが
浄土真宗の教えなので、

遺族が供養したり、慰めたりする必要がありません。

すでに極楽浄土にいるのなら、私達が
手をあわせて成仏させたり(そんな力は無いけど)
「安らかにお眠りください」とか思う必要は無いということです。

だったらお墓は何の為にあるの?

では私達は何の為にお墓参りをするのでしょう?

ご先祖様は極楽浄土にいるのなら
何のためにお墓があるのでしょう?

それは、故人やご先祖が必要とするからお墓があるのではなく、

私達が故人、先祖を讃えたいと思うからお墓を建てるのです。

もちろん、遺骨を納める為のお墓でもありますが、
その遺骨が入ったお墓を前にして、

人間の諸行無常を味わうのもお墓の役目といえいるでしょう。

お墓は「死」というものを教わる場所でもあり、
亡き故人やご先祖様を通じて自分がこの世に生まれて
生かされている事を感謝する場でもあります。

そういった事から、浄土真宗では
お墓は生きている私達の為にあると解釈します。

地域や宗派によっては、

お盆にお墓までご先祖をお迎えに行って、自宅の仏壇へおろし、
お盆が終わるころには、お仏壇からお墓まで送るそうです。

また、お盆に提灯を灯したりキュウリやナスを飾る所もありますが、
浄土真宗ではしません。

(浄土真宗のお盆についてはこちらをどうぞ)
        
お盆(初盆)のお供え・準備で浄土真宗の正しい方法!なす・きゅうりは?

浄土真宗のお墓参りに準備するもの

霊園や墓地によっては、掃除道具やバケツなどの
掃除道具や水汲み場が完備されているところもありますが、

全て自分達で用意するなら以下のものを
準備してください。

 

・ほうき類
(がんぜき・竹ぼうき)

・てみ
(落ち葉を集めて入れてる
ちりとりのようなもの)

・たわし
(墓石をみがくので綺麗な物を使う)

・雑巾

・バケツ

・ひしゃく

・軍手

・草取り用のかま

・マッチやライター

・ろうそく

・線香

・御供え物の花(↓これは生花です)

※水汲み場がない場所へお墓参りに
行くなら、2ℓのペットボトルに水を入れて
必要な数を持って行くか、

やかんに水を入れて持っていくなど、
工夫をしましょう。

 

お墓参りをする人側に必要なもの
    

・蚊取り線香や虫よけスプレー

(お盆は特に必要です)

・長袖、長ズボン

(お墓が山の中などで整備されてない道を
通る場合では、長袖・長ズボンなどの方が
蚊、虫、ダニを防いでくれます)

・飲み物(冷たいものを多めに)
(掃除が大変なお墓だと、
お盆の時期には暑い中で長時間となる場合があるので、
熱中症などに気をつけましょう)

・タオルや手ぬぐい

(汗ふきや手拭き用)

・お念珠

(お墓参りでお念珠を忘れては本末転倒です。
手を合わせる時になって気づく
事がありますので、準備するときに忘れずに)
      ⇩
数珠の選び方・房の種類は男女で違う?浄土真宗用おすすめは?

浄土真宗のお墓参りの方法・手順

1・お寺にお墓がある場合、
本堂に上がって
ご本尊にお参りしましょう。

本堂の裏などの境内墓地へお墓参りされる
場合には、
まずはそのお寺のご本尊の阿弥陀様に礼拝を
しましょう。

焼香台へお焼香銭として100円お供えする人
もよくいらっしゃいます。
(何も包まずそのまま代へお供えされています)

公共墓地とは違って、浄土真宗という同じ
信仰をもつ人達が、ご本尊の阿弥陀様の元で
お墓があるという恵まれた環境です。

ご先祖がこの場所にお墓を建てられた思いを
無視するようなことはせず、
本堂にあがり、合掌礼拝させていただきましょう。

お寺さんの呼び方に困ったらこちらを
ご参考にされて下さい。
       
浄土真宗の僧侶の呼び方は住職やお坊さん?お寺の言葉で正しい使い方は?

お寺の方に会えばご挨拶をし、ほうきなどを
借りるなら一言「お借りします」と伝えると
丁寧ですね?

霊園の場合なら、管理事務所などに挨拶をしておきます。

 

2・手を洗い清め、バケツなどに水を汲む

水汲み場があればそこで手を洗い、
掃除やお花のお供え用に必要な水を汲んで
お墓に向かいます。

なければ用意した水で手を洗い清めます。

 

・お墓参りに来た人全員で墓前で
合掌・礼拝(手をあわせておじぎ)
してから
お墓の掃除をする。

出典:2.bp.blogspot.com

落ち葉をはいて、雑草を抜き、
伸びた枝などを切り、

バケツの水をひしゃくでかけながら
墓石をたわしなどで洗います。

石に傷をつける恐れがあるなら雑巾を
使います。

 

.花筒の古い花を取り、溜まった水を捨てて
八分目まで水を入れてお供え用の花を飾る。

(水や花が腐って臭うのがイヤな人はこちら)
      
お墓・仏壇の花が長持ちする方法!夏の腐敗臭を防ぐには?


・線香に火をつけてお供えする

線香立てがあるお墓なら、
お線香を立ててお供えしてください。

お線香を寝かせてお供えできるお墓なら
そのようにします。

1つのお墓に2~3本で充分です。

お仏壇にお参りする場合では
二つに折ったお線香に火をつけて
香炉の中に寝かせるのが浄土真宗の作法です。

 

6・全員でお念珠を持って合掌し、
「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」
ととなえ、礼拝(らいはい=おじぎ)する。

「なもあみだぶつ‥」ととなえるだけでなく、
お勤めをする人もいらっしゃいます。

お念珠についてはこちらをご参考にされて下さい。
      
数珠の選び方・房の種類は男女で違う?浄土真宗用おすすめは?
       

お正信偈(しょうしんげ)は少し長いので
讃仏偈(さんぶつげ)を選んで読経する方もいるようです。

浄土真宗では、合掌(がっしょう=手を合わせる事)
はあくまでも阿弥陀如来が対象です。

故人やご先祖を偲びつつ、
阿弥陀様に感謝して、
お墓参りという仏縁に合わせて頂いた事を
喜ぶという気持ちでお参りします。

 

6・線香やろうそくなどの火の始末をして、
ゴミや掃除道具など、持って来たものを
忘れないようにして帰る。

お寺のお墓の場合なら、
帰り際にもう一度本堂へお参りをして帰ります。

まとめ

出典:3.bp.blogspot.com

お墓参りしてよかった、安心した、と思うのは、
まさに「お墓は私たちのために建ててある」
ということになるのではないでしょうか?

家ごとにお墓参りの方法は違うと思いますが、
今回は浄土真宗の本や、当サイト管理人が
聞き学んだ事などを踏まえてご紹介させていただきました。

ゴミや火の始末といったマナーに気を付けて、
気持ちの良いお墓参りをされて下さい。

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