お寺の行事・法要に
涅槃会(ねはんえ)がありますが、
浄土真宗でも、この涅槃会をする寺院は
多くあります。
宗派を問わず行われる仏教の大切な
行事を今回は取り上げたいと思います。
そして、お釈迦様が入滅(お亡くなりになる)
される際に、弟子に説いた説法もあわせて
ご紹介します。
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涅槃会(ねはんえ)とは?
涅槃(ねはん)は、お釈迦さまが
入滅(お亡くなりになった)
した事を言いますが、
その他にも、「悟り」の意味も
あります。
涅槃会(ねはんえ)は、お釈迦さまが
お亡くなりになった日に
各寺院で行われる法要・行事です。
分かりやすく言えば、
お釈迦様の命日にする法事
の事です。
そもそもお釈迦さまは、
仏教の始まりの人であるため、
宗派の垣根をこえて
浄土真宗だけに限らず他の宗派の
お寺でも涅槃会が行われています。
ある地域では、
当番の寺院を決めて、
その寺院に各宗派のご住職が数名集まり
各宗派共通の法要として執り行われ
ている所もあります。
法要の際には多くの寺院が
「涅槃図(ねはんず)」
という各お寺に伝わる
お釈迦さまが入滅された際の
様子を描いた絵を掲げ、
その前に供物をささげます。
涅槃図は現存する最古のものが
高野山霊宝館に収蔵されていて、
国宝指定されています。
涅槃会はいつあるの??
お釈迦様が入滅されたのは、
2月15日
とされています。
毎年その日(もしくは前後)に
各寺院で法要が行われ、
浄土真宗のお寺でも執り行われる
所が多く、
正信偈(しょうしんげ)をお勤めしたり、
お寺によっては、
お斎(おとき・精進料理のこと)が
お参りされた門徒の方に振る舞われたり
もするようです。
お釈迦さまが弟子に残した言葉とは?
お釈迦さまは最後の旅の途中、
ヴェーサリーの郊外で病気になられました。
おそばに仕えていたアナンダ(アーナンダ)
は、弟子の中でもとくにお釈迦様の側を
離れず、説法も一語一句忘れずに
覚えてしまうほどの熱心な十大弟子の
1人で、「多聞第一」と称される
人物でした。
そんなアナンダは、
「このまま亡くなってしまわれたら
どうしよう‥」
と心配し、その気持ちを察したお釈迦さまは
「自らを灯明とし、自らをたよりとして、
他人をたよりとせず、
法(真理)を灯明とし法を拠り所として、
他のものを拠り所とせずにあれ」
と諭されました。
これを「自灯明、法灯明」
(じとうみょう、ほうとうみょう)の
説法といいます。
お釈迦さまは、仏教が問題としているのは
「あなた自身であること」そして、
お釈迦さまが今まで説いてこられた
「真理の法」が、その拠り所であると
明らかにされて、やがて入滅されました。
それが2月15日の事だったというお話しです。
まとめ
浄土真宗では、仏教の開祖とされる
お釈迦さまも大切にしますが、
こういった命日の法要として、
「報恩講(ほうおんこう)」
の方が、
本山である本願寺や
各寺院で盛大に行われます。
年があけてから立て続けに行事が
ありますが、
各月お寺では何かしら行事・法要が
行われますので、是非お参りされて
みて下さい。
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