聖☆おにいさん11巻の元ネタ解説・宗教用語!後編その77~その80

聖☆おにいさん11巻の元ネタ解説・宗教用語!後編その77~その80

聖☆おにいさん(セイントおにいさん)
のマンガに出てくるブッダやイエスの
宗教ギャグの元ネタを解説します!

まだ知らない方が読まれた場合、
ネタバレになってしまうので、
11巻の内容をまだ知らない方は
ご注意下さい。
※過去記事で解説した用語は省略させて
いただくことがありますのでご了承ください。
なお、この記事は非公式です。

この記事の1つ前の元ネタはこちら(11巻前編)
             
聖☆おにいさん11巻の元ネタ解説・宗教用語!前編その73~その76

 

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11巻その77☆いいね・LIKE・既読

 

PCの顔認証を確認していくイエスとブッダ‥

 

これはラーフラですか?

(⇩パソコン画面にはヤショーダラーが映っている)

ブッダ:「ちがう ヤショーダラー!」

イエス:「でも親子だし間違えるのも逆にすごいよね!」

 


 

ラーフラ=ブッダの1人息子

ヤショーダラー=ブッダの妻の名前です。

マンガの中でPCが
ヤショーダラーとラーフラを間違えてましたが、
親子関係です。

親子を同じ顔として認識するPCを
イエスはすごいとほめていますね。

 

11巻その78☆オータム・オブ・ザ・リビングデッド

 

イエスがゾンビドラマを見る理由…

イエス
善き死者達が終末に蘇ることになっているから……」

 


 

聖書によると終末にはメシヤが到来し、
死者は墓から蘇るとされています。

そのため、イスラエルでの一般的な
埋葬方法は土葬です。

蘇った時に体が必要だという考えから
遺体には手を加えてはいけないことに
なっているそうです。

「ヨハネの黙示録」には、
世界の終焉が具体的に描かれていますが、
第1段階~第5段階の中で

第4段階までくると
死者が一斉に蘇り、「最後の審判」が下されるとあります。
(終末がいつくるかは言及されていません)

 

アパートに遊びにきたブッダのお友達(後輩)…

ブッダ
即身仏っていってね…56億7千万年後に弥勒菩薩君を手伝うために 自らミイラになった上人さんなんだよ!」

 


 

即身仏(そくしんぶつ)とは、

衆生救済のために、いろいろと活動してきたお坊さんが、

死後も救済のための復活を期すために、

自らの肉体の保存をしたという
いわゆるお坊さんのミイラです。

即身仏になる目的の重要な1つに
弥勒菩薩(みろくぼさつ)に
接見する為という理由があり、

ブッダの入滅(死)から
56億7千万年後に弥勒菩薩が降臨して

世の民をもれなく救済する時に
その手伝いをすると言われています。

マンガでは上人さんと言ってますが、
○○大師
○○法師
など、

即身仏になったお坊さんの呼び方で、
即身仏になったお坊さんの中では
○○上人
と呼ばれる方が一番多いです。

個人的には聖☆おにいさんのマンガで
いい人すぎる即身仏さんが
一番好きなサブキャラです‥

 

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11巻その79☆キャプテン・ノア&ジ・アニマルズ

 

ノアの箱舟で有名なノアさんが
下界にくる理由を探るイエスとブッダ‥

イエス
「うん 奥さんや息子さんが心配しててね…しかも奥さんはノアさんの浮気の心配までしてて……」
イエス
「聖人だからそれはないと思うんだけど…でも旧約聖書のほうの人だからな~

 


 

ノアという人物は、ご存じの通り
「ノアの箱舟」の人ですね。
ノアには奥さんと3人の息子がいます。

妻・エムザラ

長男・セム

次男・ヤぺテ(ヤフェト)

三男・ハム
(ヤぺテとハムが逆の説もあります)

です。

マンガのイエスが
旧約聖書のほうの人だからな~」
と呟いていますが、

キリスト教の聖書は
旧約聖書と新約聖書とで
大きく区切られていて、

旧約聖書に登場する人物(聖人)は
アダムとエバを筆頭に
どこか人間らしい過ちを犯してしまう
エピソードが満載です。

例えば…

ヨセフという人物がポティファルの妻から
誘惑をうけるが必死に拒むという
エピソードがあったり…


「ヨセフとポティファルの妻」バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 作

スザンヌという美しい人妻の沐浴を
2人の長老が覗き見し、

欲情にかられた老人たちが脅して
関係をせまるというお話もあります…


「スザンヌの沐浴」ティントレット 作

なので、こういったお話が多い
旧約聖書に書かれているノアも

何か怪しいのでは…?
とマンガ中のイエスも、ついつい不安になっています。

 

雨が降り出すたびに悪魔のささやきが聞こえるというノア…

ノア
「雨が降りだすたびに……40日間降りやまなければ……王国が築けると囁くメガネの老紳士の姿の悪魔が……!」

 


 

雨が40日間…という元ネタは、
「ノアの箱舟」のお話ですね。

ノアの時代に悪がはびこり
地が乱れたことから、

神は正しい行いをするノアと
その一族を除いた全ての人類を滅ぼす事を決めます。

ノアは神が指定したとおりの
大きさの箱舟を作り、

・ノアとその一族
・全ての動物のつがい

を全て乗せて安全を確保します。

それを確認した神が
雨を降らせて大洪水を起こし、
その雨が40日40夜続いたそうです。

 

末っ子の口が軽いので息子達には内緒にしてほしいノア…

ノア
「えぇ…兄二人に告げ口するのです……私が ぶどう酒で泥酔して 全裸になったこととかを…あれは末代まで呪わざるをえなかったですね…!」

 


 

ノアの箱舟の話の方が有名なので、
泥酔で全裸のエピソードは知らない人も多いのではないでしょうか?

人類全滅の大洪水の後
ノアは農夫となってぶどう畑を作りますが、

あるとき、ノアがぶどう酒に酔って
全裸で眠り込んでいた所を

息子のハムが見つけ、
面白がってセムとヤフェトに告げてしまいます。

セムとヤフェトは後ろ向きに歩き、
顔をそむけながら着物で父の裸を覆ったといわれています。
(創世記9:18~27)

ノアは、セムとヤフェトを祝福し、
ハムの息子(カナン)を呪ったそうです。

ノアは、セムとヤフェトの奴隷になるように
カナン(ハムの息子)を呪ったと言われています。

 

 

ブッダが王子時代に「釈迦族の獅子」と呼ばれていたという話から…

ブッダ
「いや なんか元々うちの一族のシンボルがライオンってのもあって」

 


 

昔からライオンは力強さや風格から
王者の象徴とされ、

様々な国の宗教のモチーフや神話にも
ライオン・獅子が用いられています。

仏教においても、開祖である
ゴータマ・シッダールタ王子
(後のブッダ)が、

「釈迦族の獅子」と呼ばれる事もあったそうです。

 

一匹だけ寝ているカンガルーを見つけたブッダが…

ブッダ
「多分アーラーマ先生の所での同期のホルモンってあだ名の子……」

 


 

実はこのカンガルー、

聖☆おにいさん7巻・その46
「旧交をあたためよう!」で登場した人物です。

そこで苦行仲間の同窓会に出席した
ブッダでしたが、
全員が輪廻転生を解脱できずに
様々な生き物に生まれ変わりを続けていました。

※輪廻転生とは、
人が虫や動物を含む生まれ変わりを
繰り返すことで、

煩悩から解放されて悟るとこにより
輪廻転生から解脱できると言われています。

(輪廻からの解脱は
仏教的ゴールという感じです)

そんな中、
一人だけ解脱してブッダ(悟った人)となった
ブッダは究極の居心地の悪さを感じながら

とりあえず「ホルモン」というあだ名の
人物と会話を進めますが、

「ちなみに俺…
明日からカンガルーだから…」

と、次の生まれ変わり予定を
ホルモン君から告げられた過去があります。
  ⇩

 

ひたすら寝たふりをするカンガルーのホルモン君にブッダが檄を飛ばす…

ブッダ
「言いたかないけど ただでさえ人間道から畜生道まで落第してるのに……このままじゃ餓鬼道までいっちゃうよ!?」

 


 

輪廻転生では、
自分が生きた世界での業によって
次に生まれ変わる世界が決まるといわれます。

その世界は6つあって
「六道」とよばれています。

上の世界から

・天道(天界)

・人間道(人間界)

・修羅道(戦い・争いの世界)

・畜生道(動物など)

・餓鬼道(餓鬼となって空腹にあえぐ世界)

・地獄道(罪を償う地獄のこと)

となっています。

この六道で徳を積んで
悟れると「解脱できる(ゴール)」と言われています。

 

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ブッダが輪廻転生していた前世の話…

ブッダ
鹿の王だった頃は人の王と話し合ってむやみに鹿を殺すなって説得して……」

 


 

ブッダの前世のお話には色んなものがありますが、

その昔、ブッダが
まだ菩薩の修行をしていた頃に鹿として
生きていた時の話です。

大きな群れの鹿の王をしていましたが、
その国の王が狩りが大好きだったので

大勢の家来をつれて鹿を弓矢で殺し、
その肉を好んで食べました。

困った鹿の王は人間の王に直訴し、

「どうかご慈悲の心で鹿を一度に沢山
殺さないでください。その代わりに
毎日1頭ずつ献上するのでこれ以上
手を出さないでください。」

と交渉します。

しかし、ある日
お腹に子供のいる鹿が献上される番が
くると、鹿王は人間の王様にこう言いました。

「しばらく待ってください。
今日は代わりに私が王の食事になります」

と申し出ました。王様はなぜ鹿の王が
わざわざ進み出るのか?と尋ねると、

鹿の王はこう答えました。

「お腹に子供のいる母親が死んでしまえば
子供まで死んでしまうので私が身代わりになります。」

しかし、それを聞いた母鹿は
鹿王が犠牲になると群れが成り立たないと言って
お互いをかばいあいました。

これを見た人間の王はその気持ちを
深く察して鹿を食べる事をやめたというお話です。

このようなブッダの前世エピソードは
たくさんあり、
多くの話の中で「自己犠牲」という共通点があります。

 

11巻その80☆インビジブル三角

 

イングレスというお寺や仏像がゲーム上で拠点になるスマホゲームにドはまりのイエス…

イエス
「そうなんだよ!グーグルマップを使った陣とりゲームで……拠点を3つつないだ三角形が陣地になるんだけど」

 


 

イングレスというゲームを知らなかったのですが、

調べてみると本当に存在するゲームでした。

「Ingress(イングレス)」は
スマホ向けのオンライン・位置情報ゲームで、
2013年12月15日より正式運用が開始されています。

出典:upload.wikimedia.org

プレイ用のアプリは無料提供されますが、
有料アイテムの販売もあるのでハマると
お金を使ってしまいそうですね、

Googleサービスの為、遊ぶためには
Googleアカウントが必要になってきます。

マンガのイエスが

「よしっ御本尊壊した…」と言って

「レゾさしちゃうからちょっと待ってて」

など言ってましたが、
どうやらポータルと呼ばれる

・史跡・記念碑・彫像・神社・教会

などの場所が敵のものだった場合に
いったん破壊してから自分のレゾネーター
を設置すれば自勢力のものとなるそうです…

 

梵天さんがブッダが10日間守っているポータル(場所)にやってきて…

梵天
砂絵系の苦行でしょう?でしたら私が仕上げをしないと」

 

常に天部でブッダの動向を見守っている
梵天さんですが、

とにかくいつも空気を読まずに
ありがた迷惑な行動をしてきます。

今回もブッダが苦行をしていると
思い込んでしまい、手伝おうとしています…

砂絵はチベット仏教などで
儀式の為に地道に時間をかけて
色とりどりの砂で描いた絵(曼荼羅)を
最後には崩して川に流してしまうというものなので、

10日間かけてブッダが守っている
ポータル(場所)も砂絵のように
攻撃して最後は台無しにしようとしていますね。

 

まとめ

 

宗教用語に関しては、当サイト管理人は
専門家ではありませんので、
あくまでも簡単な知識程度の
感覚でご理解いただきたいと思います。

宗教への理解や解釈の違い等があると
思いますが、「聖☆おにいさん」を
より楽しく読む目的で記事を書いたことを
ご理解いただけたら幸いです。

(12巻の解説は現在作成中です)

 

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