聖☆おにいさん(セイントおにいさん)
のマンガに出てくるブッダやイエスの
宗教ギャグの元ネタを解説します!
まだ知らない方が読まれた場合、
ネタバレになってしまうので、
1巻の内容をまだ知らない方は
ご注意下さい。
※過去記事で解説した用語は省略させて
いただくことがありますのでご了承ください。
なお、この記事は非公式です。
1巻その1☆ブッダの休日
登場シーンで
横向きに寝た状態で体の左側を下にして
お昼寝をしているブッダ‥
「大丈夫!
今日はコレ、涅槃とかじゃないから!」
涅槃(ねはん)
=釈迦が入滅(死)する事
釈迦の死に、たくさんの動物が
その周りに集まり悲しんだ。
そんな生類全ての悲しみを表現した図は有名で、
数多く残されています。
ブッダがビールを飲んで一言‥
「ふーーーーっ‥
この一杯のために苦行している」
苦行(くぎょう)
=長期間におよぶ断食などの辛い修行。
苦行中に何度も悪魔(誘惑)が近づき
「無駄だからやめろ」
と嘲笑してもブッダは徹底的に続けました。
しかし、
6年の苦行をもってしても悟りを開けず、
辞めてしまいます。
精神と肉体をダメにして真理から
遠ざかってしまうのでは?
と考えたからだということです。
コンビニから帰ってきたブッダが
おでこのイボを押さえて‥
「‥ココ超押された‥近所の小学生に」
白毫(びゃくごう)
=仏の眉間のやや上に生えていると
される白く長い毛で、右巻きに丸まっており
伸ばすと約4.5メートルあります。
仏教美術の表現から膨らみや模様と
誤解されるますが、それは誤りです。
ここから光を放ち、
世界を照らすといわれるありがたいもの。
(※押してはいけません)
2巻その2☆最聖珍道中
電車での会話で
ブッダがイエスに向かって一言‥
「も~イエスの心臓が”鋼”すぎなの!」
イエス・キリストの心臓は、
人類に対する愛の象徴とされ、
聖心(せいしん・みこころ)
ともよばれ崇敬されています。
宗教絵画では心臓が燃えていたり、
槍に突かれた傷や、
いばらの冠、出血、十字架と共に
描かれていることが多いです。
満員電車でキリストが酔っ払いに
言われた一言‥
「頭になんて物巻いてやがんだ
危ねーな!!」
キリストの頭にあるのはイバラの冠で、
処刑されるキリストにローマの兵士が
「ユダヤの王にふさわしい王冠を与えてやろう」
とかぶせたとあり、
当時のユダヤ人に対するローマ人の
差別を示すものとも言われています。
酔っ払いだらけの満員電車で‥
つり革と間違われるブッダの長い耳たぶ
耳たぶの部分を耳朶(じだ)とも
言いますが、
肩に付きそうなほどの長い耳たぶで、
この大きな耳は
全世界の衆生の声を聞く能力が
あると言われています。
また、ブッダが王子だった時代に
ピアス式の耳たぶが伸びるほどの豪華な耳飾りを
付けていたからとも言われます。
1巻その3☆もうひとつの楽園(パラダイス)
イエスと遊園地へ行って‥
ブッダが絶叫マシンに乗り込み
怖さのあまり唱えだしたお経
般若心経(はんにゃしんぎょう)
=大乗仏教の真髄が説かれた
読誦経典のひとつ。
実は般若心経の作者はブッダ=釈迦の死から
500年以上たって現れた「大乗仏教」の
信教運動をした人たちの中にいると
されています。
なので般若心経は必ずしも
釈迦の考えではないと言える経典です。
我慢しすぎたイエスが突然額から出血して一言‥
「あっ ごめん
ほこりが目に入って聖痕が‥‥」
聖痕(せいこん)とはキリストが
十字架に貼り付けの刑にされた際に
ついたとされる傷で、
釘を打たれた両手足と
ロンギヌスの槍で刺された脇腹の5か所、
イバラの冠に由来する額の傷、
十字架を背負った際の背中の傷
などを意味します。
ブッダが心温まる一言を言った途端に
その頭が光り出し、イエスが慌てて‥
「後光が差すから夜
外で徳の高いこと言っちゃ
ダメだってばーー」
後光(ごこう)とは、
神・仏などの背後から四方に放たれる光の事。
神仏の慈悲やありがたさが表され、
迷いを抑え、真実を照らす神秘的な光。
1巻その4☆初舞台
どちらが運があるか、自分達の死にざまを
思い起こしてブッダが一言‥
「え~~だったら
私なんてキノコで食中毒だよ?」
ブッダがある鍛冶職人の息子に説法を
したところ、
感激したその子が自分の村で
ご馳走したいと招待します。
その村は最も低い階級の貧しい被差別の村で、
出されたキノコ料理は明らかに腐っており、
ブッダは他の人には埋めるように指示し、
自分は心のこもった
料理だからと全部食べるのです。
その後、強烈な腹痛に襲われ歩けなくなり、
80歳の生涯を終えます。
福引で不本意なものが当たり、
ブッダが一言‥
「‥偶像崇拝禁止しとけばよかったな‥」
偶像崇拝(ぐうぞうすうはい)とは、
偶像=人形や人間に似せたものという
意味があり、
木材・土・金属で形どられた
宗教的対象をかたちどったものを言います。
それを崇拝の対象として拝んだりして、
信仰の対象物とする事を偶像崇拝と言います。
まとめ
宗教用語に関しては、当サイト管理人は
専門家ではありませんので、
あくまでも簡単な知識程度の
感覚でご理解いただきたいと思います。
宗教への理解や解釈の違い等があると
思いますが、「聖☆おにいさん」を
より楽しく読む目的で記事を書いたことを
ご理解いただけたら幸いです。
この記事の続きの元ネタはこちら(1巻後編)
⇩
聖☆おにいさん1巻の宗教用語・元ネタ解説!後編その5~その8