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聖☆おにいさん

聖☆おにいさん9巻の元ネタ解説・宗教用語!中編その61~その62

聖☆おにいさん(セイントおにいさん)
のマンガに出てくるブッダやイエスの
宗教ギャグの元ネタを解説します!

まだ知らない方が読まれた場合、
ネタバレになってしまうので、
9巻の内容をまだ知らない方は
ご注意下さい。
※過去記事で解説した用語は省略させて
いただくことがありますのでご了承ください。
なお、この記事は非公式です。

この記事の1つ前の元ネタはこちら(9巻前編)
     
聖☆おにいさん9巻の宗教用語・元ネタ解説!前編その58~その60

 

 

9巻その61☆ロード・トゥ・ひな壇

 

ひな人形が結婚式の様子を表したものだと知った
ブッダが‥

 

ブッダ:「お姫様がこんなに質素な‥

地味婚を選ぶだなんて‥!」

 

お雛様はとても華やかで豪華だと感じますが、
マンガのブッダは質素だと言っています‥

そのワケは、
ブッダが元々は釈迦族の王子として
贅沢で派手な暮らしをしていたからですね。

「あ~私の結婚式もこれくらい
ひっそりしたかったなぁ‥」

というブッダのセリフもありますが、
実際にブッダの結婚の際のエピソードを
調べてみると、

シッダールタは、
(↑悟りを開く前のブッダの本名)
16歳の時に、シャカ族の未来の王として
妃を迎える事を部族会から勧められます。

その意見を了承したシッダールタは、
自分の妻にする女性の条件を数々出して、

それに相応しい乙女を司祭達が
シャカ族中から探しだします。

そうして見つかった相手が
ヤショーダラーという娘でした。

 

ヤショーダラーと結婚する為には、
シッダールタ以外にも求婚者がいたために
様々な競技で他の求婚者達に
勝たなければいけませんでした。

シッダールタは競技で勝ち、
その中でも祖父・シンハハヌの弓を
使って勝った事が大きな勝因だったようです。

婚儀が行われた際には、父である
シュッドーダナ王が、

シッダールタに何としても王子の勤めに
繋ぎとめようとしてありとあらゆる歓楽
を用意し、

この世の辛さ、悲しみ、苦しみを
見つめる機会から遠ざけようと心を尽くしたようです。

(結局は出家してしまいましたが‥)

 


 

女子力をアップさせる為に
ブッダが提案した方法‥

 

ブッダ:「男性の視線を意識して

よそおいとか髪やまゆとかをきちんと

全部そり落として‥

なるべくボロボロの露出の低い服を着ることがー‥」

 

尼僧(女性のお坊さん)の事を言ってますが、

ブッダの教団には女性の出家した
信者もいました。

初めはブッダ自身、女性を教団に入れる事は
認めていなかったのですが、

弟子のアナンダから意見されて
女性の出家を認めるといったエピソード
もあります。

そんな女性の出家スタイルをマンガの中で
ブッダが「女子力を上げる方法」として
力説していましたが、

出家をするには髪を剃って頭を丸めます。
その時に、まゆもそり落として俗世から
かけ離れた風貌となり、

当時、坊主頭は罪人の髪形とされていたので、

異性が寄ってこないようにするといった
効果もあったようです。

そして、「ボロボロの露出の低い服」
というのは、糞掃衣(ふんぞうえ)のことですね。

 


 

玉の輿の話を聞いたイエスが‥

 

イエス:「‥ああ!

じゃあ 私のとか女子力高いかも!

日本ではそこまでじゃないけど

スペインとかだと おみこしに乗せられて

町中練り歩かれてりしてて‥

 

イエスの母とは、聖母マリアの事ですが、

スペインなどの主にカトリックを信仰する
国では

「マリア神輿(みこし)」

と呼ばれる聖母マリア像やキリスト像を
のせた神輿にあたるものを担ぐ祭典があります。

このお祭りは復活祭などのお祭りで見られる
ようです。

 


 

 

結局のところ、女子力って‥

 

イエス:「神通力

一つっぽいんだけど‥」

 

神通力(じんつうりき)とは、
マンガにも描いてあるように、

ブッダが持つ6つの様々な能力の事です。

その新たな能力の1つとして、
「女子力」を備えているとイエスは
勘違いしてしまっています。

以下、ブッダの6つの能力である
六神通をご紹介します。

 

1・神足通(じんそくつう)

機に応じて自在に身を現し、
思うままに山海を飛行することができる。

 

2・天耳通(てんにつう)

普通では聞こえない様な遠くの音まで
聞くことができる。

 

3・他心通(たしんつう)

他人の心を知ることができる。

 

4・宿命通(しゅくみょうつう)

自分の前世を知る力を持っている

 

5・天眼通 又は死生智(ししょうち)

全ての生命あるものが、
その行い(業=ごう)に応じて、優劣、
美醜、幸不幸なものになることを
知ることができる。 

 

6・漏尽通(ろじんつう)

自分の煩悩が尽きて、今を最後に
今後生まれ変わることはなくなった事を
知る力。

 


 

静子さんが、娘にはダメな男につかまって
欲しくないと言い出して‥

 

静子:「赤ちゃんの世話をまったくしないとか

家に帰らないとか

子供にひどい名前をつけたり

仕事につかないとか

そんな男もいるんだからー‥」

 

ダメな男の例えを沢山出していますが、
ブッダの出家の時の様子を思い起こすと、

捉え方によっては全て当てはまって
しまいます。

妻と幼い子供が寝静まった夜に
こっそりと出家し、それからは王宮に
戻ることはなかったし、

ブッダの息子の名前はラーフラという
名前でしたが、ラーフラというのは
「障害」という意味もあるようです。

 

ブッダは元々は王子だったので、
仕事に就く事もなく、そのまま
出家したので、マンガ中のブッダは
動揺しまくって「自己説法モード」で
平常心を取り戻そうとしていました。

 


 

側で説法を聞いたおだいり様が
つるつる頭になって出家してしまい‥

 

イエス:「結婚式の最中に

出家とか かわいそすぎ‥」

 

ブッダ:「異母兄弟のナンダも

式の最中に

ちょっと強引に出家させちゃったから‥」

 

ブッダには母違いの兄弟がいました。

父親はブッダと同じスッドーダナ王ですが、
ナンダの母親はマハーパジャーパティです。

ブッダとナンダは顔も似ていたようで、
よく間違われることもあったと言われています。

 

ブッダが悟りを開いてからというもの、
その噂をきいた同じ釈迦族の若者が
次々と出家をしてブッダの教団に入りますが、

ブッダ自身も異母兄弟であり、
きっとすばらしい僧侶となるであろうナンダの
ことを高く評価していた為に、
出家して自分の教団を支える1人になって欲しかったようです。

そして、ナンダ自身はというと、
このまま王になって
政治をするのか、ブッダの教団に入って悟りを
目指すのか、揺れていました。

どうして結婚式の最中に出家させたか
というと、

ブッダ自身、結婚して息子が生まれた後で
出家をしている経験があります。

その愛する者との別れの辛さや困難さを
知っているからこそ、

結婚式が終わらないうちに
ナンダを連れて出家させたと考えられています。

(しかし、出家後のナンダは、
妻を忘れられず、修行中もけっこう苦労したそうです‥)

 

 

9巻その62☆トライアル・ロワイアル

 

受験シーズンの学生達をみて、
イエスが天界にも合否を待つ人物がいたのを思い出して‥

 

イエス:「下界の教会での聖人認定発表ー‥」

 

ブッダ:「あぁ ジャンダルクちゃんが

500年近く待ってたやつかあ」

 

 

ジャンヌダルクと聖人認定というネタですが、
十代で聖ミカエルのお告げを聞いて、

自国フランスの為に男装して戦った
「愛国の乙女」とされる人物です。

神を信じ、フランスの為に戦った
少女は、19歳の時に火あぶりという
残酷な刑で殺されてしまいます。

自国の王やイギリス軍にとって
政治的に都合の悪くなったジャンヌダルクは
罠にはまり、魔女裁判にかけられてのでした。

火刑は1431年5月30日に約800名の
イギリス兵の前で行われ、ジャンヌダルクは
「イエスさま」と6回叫んで亡くなります。

その後、1456年にはジャンヌの遺族による
復権裁判が行われて、ジャンヌの濡れ衣や
汚名は無効であるとの宣言がされます。

死後、ようやく無実の罪となったジャンヌは、
その後、350年もの間忘れられてしまいますが、

19世紀のフランス革命の直後に
ナポレオンが自身を正当化する材料として
ジャンヌダルクを押し出した結果、
その人気に火が付きます。

20世紀に入ってカトリック教会により、
「殉職者」として聖人と認められ、
ジャンヌダルクは聖人となったのでした。
(5月30日は聖女記念日とされています)

 


 

ペトロがジャンヌダルクへあげていた
手作りの聖人認定の賞に‥

 

「by 初代法王ペトロン

 

マンガを読んでいて、気になったので
調べてみたのですが、

イエスが生きていた当時は、
まだキリスト教というものが
独自の宗教だといえるものではなかったようです。

イエスの死後にペトロ達が教えを広めて
キリスト教(原始キリスト教)が成立します。

12人の弟子達の中から特別に選ばれたペトロは
「天の国の鍵」を生前のイエスから授かっています。

この「天の国の鍵」はイエスの教えを継ぐもの
という意味があり、

ローマ教皇(法王)の紋章には
「天の国の鍵」が描かれています。

そういった事から、ローマ法王というのは
ペトロの後継者ということになり、

ペトロは「初代のローマ法王」と
位置付けられ、キリスト教の礎を築いた
人物であると、キリスト教徒の心に刻まれています。

 


 

ブッダが子供の頃に
何をしても「神童」だと片づけられて、

努力をしている部分を見てもらえず、
天性の才能だと思われてイヤだったという話の流れで‥

 

イエス:「小さい頃に

神殿で学者たちの討論に

まぜてもらったとき

何を言っても「神童」っていわれちゃって‥」

 

この幼少期のエピソードは、
イエスが12歳の頃だったといわれます。

イエスと両親が祭りの為にエルサレムへ
行き、祭りが終わったので帰路についたが、

イエスがいないことに気が付きます。

もう一度両親がエルサレムに引き返したのは
探し始めて三日後でした。

 

神殿に到着した両親は、
境内で学者たちの真ん中に座って
話を聞いたり質問をしたりするイエスの姿でした。

この時に話をしていた学者は律法の学者だとも
言われ、

この時にすでに神の教えを学ぶイエスの
姿に周囲は驚き、「神童」と思わせたようです。

マンガでは、

「神童じゃなくて‥神の子です」

と言ってますが、あくまでも自分は
神の子供であって、

神殿は神の家だから
イエスにとって「神殿=父の家」という聖書の
一節を引用して、マンガ中のイエスは
独自のポリシーを貫いていますね‥。

マンガのブッダはその部分は共感できなくて
神と仏の違いを実感していました‥。

 


 

受験生への禁句用語の話になり、
ブッダも思い当たる禁句があって‥

 

ブッダ:「ああ 発表っていうか

死期の近い人‥

「まわる」が禁句で‥」

 

イエス:「ああ 君たちにとって

輪廻転生は浪人と同じなんだね」

 

輪廻転生(りんねてんしょう・りんねてんせい)
とも読みますが、

大まかに説明すれば、様々な生き物
(人間を含む)は6つの世界を生まれ変わり
死に変わりしているということです。

生き死にの繰り返しを輪廻(りんね)
と言い、6つの世界を六道というので、
六道輪廻という言い方もします

 

こういったエンドレスな6つの世界から
抜け出すことが仏教的には解脱(げだつ)
と言って、

悟りの世界に到達したという
いわゆるゴールみたいなところですね。

ブッダ(お釈迦様)が生まれた時に
7歩あるいたという伝説は、
すでに6つの世界を超えて悟りの世界に
至ったという表れだといわれています。

輪廻転生を繰り返しているうちは、
6つの迷いの世界から抜け出せていない
という事と捉えられています。

 


 

受験生の参考書が厚くて、どうにか
コンパクトにまとめてあげれないかと
考えるブッダとイエス‥

 

イエス:「天使ラジエルがこの世の

全てを記した「ラジエルの書」

貸してあげたいっていつも思うんだよ!」

 

ブッダ:「いや でもそれ蛍光ペンで

チェックとかしちゃだめなやつでしょ?」

 

天使ラジエルは、自然界の全ての秘密や
不思議についての豊富な知識をもっていて、

別名「神の秘密」とも呼ばれる存在です。

 

ユダヤの伝説によると、
アダムとイヴがエデンの園を追放された
時に同情して宇宙の知識全てを網羅した
「天使ラジエルの書」をアダムに与えたと言われています。

マンガに出てくる「ラジエルの書」には、
PCの取り扱いからゲームの攻略法まで
載っているパーフェクトな一冊のようです‥。

 


 

ゆとり教育が進む中で
昔のように勉強が厳しくないという話になって‥

 

イエス「へ~どこもそうなっていくんですねえ」

 

ブッダ:「え どこもって何が?」

 

イエス:「だって 君のとこ最近ー‥

出家して修行して悟らなくても

お経をとなえればOKになったんでしょ?」

 

厳しい修行をするお坊さんのイメージが
ありますが、特に有名なのは高野山の修行僧では
ないでしょうか?
禅系の宗派は厳しい傾向に感じます。

それとは対照的に「出家・修行・悟り」を
せずに「お経をとなえるだけでOK」と言う宗派は

「浄土真宗」ですね。

浄土真宗を開いた親鸞聖人は、

「現世で生きているうちに阿弥陀如来を
信仰していれば、
他力(阿弥陀如来の本願力)によって
煩悩にまみれたままでも極楽浄土に
救ってくれる」

という教えを説いています。

「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」

の意味は、

「この阿弥陀如来にまかせよ」

といった意味があり、
必ず救うという心があらわされています。

マンガの中でイエスが「マニ車」も
楽で便利だと言っていますが、

それを聞いたブッダが

「いや 違うよ
全部気持ちが伴ってこそだからね!!」

さりげないフォローつっこみを入れていましたww

 


 

大学受験を失敗して死のうとした学生に
ブッダは大学も人生も浪人してしまうと
考え、秘策を伝授‥

 

ブッダ:「山の中を1000日で

4万キロ走るみたいな

ちょっとした実技だけで大阿闍梨の称号がとれるからー‥

 

大阿闍梨(だいあじゃり)の称号があれば
仏教的ゴールの「解脱」が間違いないっ!

ってマンガのブッダは言っていましたが、

ブッダが言ってるのは、天台宗の
比叡山に伝わる修行の中でも命がけと言われる

「大峯千日回峰行(せんじつかいほうぎょう)」

の事で、

1日約48キロの山道を
1000日間歩き続け、それが終わると

今度は9日間の堂入りをして
「飲まない」「食べない」
「寝ない」「横にならない」

という状況で不動真言を唱え続ける修行をします。

実際に歩くのは975日で残りの25日は
「一生をかけて修行しなさい」という
意味があるそうです。

マンガの修行僧が頭に被っているのは
開く前の蓮の葉をかたどった笠で、
服装は生死を離れた白装束という格好ですね、

大阿闍梨になるということは、
生身の不動明王になるとされ、

念珠を人々の頭や肩に触れて真言を唱え、
衆生に不動明王の功徳を伝える事が
できると言われています。

 

まとめ

 

宗教用語に関しては、当サイト管理人は
専門家ではありませんので、
あくまでも簡単な知識程度の
感覚でご理解いただきたいと思います。

宗教への理解や解釈の違い等があると
思いますが、「聖☆おにいさん」を
より楽しく読む目的で記事を書いたことを
ご理解いただけたら幸いです。

この記事の続きの元ネタはこちら(9巻後編)
      
聖☆おにいさん9巻の宗教用語・元ネタ解説!後編その63~番外篇