行事

七五三は数え年と満年齢のどっち?由来は平安時代の風習?

 

七五三は本来、子供のこれまでの成長を祝い、
無事に大きく育ち、長寿を願う
という行事です。

この七五三の由来を辿ってみると、
はるか昔の日本の、子供が大きく育つ事の難しい
時代背景がありました。

そして、
多くの皆さんが悩まれる
「数え年」「満年齢」問題や、

そもそも「数え年」と「満年齢」って何?

といった疑問まで解決していきます!

(あわせて読みたい記事)
     
七五三の神社の参拝方法は?祝詞の依頼やお礼の金額・表書きは?

 

七五三の由来と11月15日になった理由は?

出典:4.bp.blogspot.com

 

もともと七五三とは、
どういう由来で、
いつ頃から始まったのでしょう?

そして、
11月15日に決まった理由もお話ししますね!

 

~起源は平安時代!~

当時は子供の死亡率が高く、
幼いうちに亡くなることが
多かった時代でした。

大人でさえ、当時の平均寿命は30歳くらいでした!

男性33歳・女性27歳あたりまでしか
生きられない時代だったようです。

様々な要因がありますが、当時の人々は
「生きること自体が困難」
だったのです。

昔は、七歳までの子供達は、
「神の子」と言われ、
まだ人間として一人前ではなく、
この世に命がしっかりと
定着していない者として扱われていたそうです。

そのくらい、
子供が無事に大きく育つ事が難しかった為、

平安時代の中頃、
公家の間で3歳~7・8歳の間
の男女に、
お祝いが行われるようになったのが
起源だそうです。

 

昔は、子供が早くに亡くなる事が多かった為、
人別長(にんべつちょう・今でいう戸籍)には
7歳未満の子は載せられていませんでした。

七歳まで無事に育って、
初めてようやく人間として迎えられ

氏神様(うじがみさま)にお参りして
「氏子(うじこ)入り」の奉告をしました。

途中の通過儀礼として、
3歳、5歳の間にも、お祝いがされたようです。

このあたりの時代は、
「子供は死ぬ」が常識のように
考えられていたんですね。

時代は進んで、
「七五三」と呼ばれだしたのは、
意外にも最近の明治時代からでした!

そして、
今のように一般的に賑やかにお祝いするように
なったのは、大正時代からだそうですよ!

 

 

七五三が11月15日の理由

(これは諸説ある中の主なものをご紹介します!)

徳川五代将軍「綱吉(つなよし)」が、
11月中旬に我が子の「髪置」の儀式
を行おうとしましたが、
これといった吉日が見つかりませんでした。

側近の者が調べた結果、
二十八宿という日にちの選び方で、
最もめでたい「鬼宿日」が15日だったため、
この日に「髪置」の儀式を行ったということです。

それ以来、
「髪置」と「袴着」と「帯解」という
子供の成長祝いは、
11月15日に行うと、
定めてしまったと言われています。

 

※「鬼宿日」とは、鬼が出歩かない日で、何をしても吉の日

 

千歳あめをもらう理由は??

 

おまけに‥千歳飴(ちとせあめ)について

 

出典:2.bp.blogspot.com

 

千歳飴は、
元禄時代に浅草の飴屋の七兵衛が考案し、
長生きするようにと、長い袋に
「千歳飴」と書いたのが始まりだと言われています。

お宮参りの帰りに、
お土産として買って帰り、
親せきや近所に配られました。

「ちとせ」とは「千年」という意味で、
子供の健康と、成長を願い、
「長く伸びる!」という意味と
「延命長寿」の願いも込められているそうです。

 

 

数え年・満年齢の数え方は?どちらでお祝いすればいい?

 

数え年満年齢ってよく聞きますね、
まず、1つずつ解説します。
知っておくと、後々便利ですよ!

数え年とは‥↓↓

 

数え年とは、生まれた時点で1歳とします。

そして、

元旦を迎える毎に年齢を1歳プラスしていきます。

数え年の計算方法としては、

誕生日当日から12月31日までが、満年齢+1歳

 

元旦当日から12月31日までが、満年齢+2歳

 

となるので、お間違いなく!

 

満年齢とは↓↓

 

生まれた時点では0歳で、誕生日を迎える

毎に1歳プラスしていきます。

満年齢とは、

「今現在の年齢」なので、単純に考えても

らって大丈夫です。

 

では、みなさんがよく迷いがちな事でもある、

 

・満三歳、五歳、七歳 でお祝いするのか?

・数え年で三歳、五歳、七歳 でお祝いするのか?

 

 

これをどどーんと解決しちゃいましょう!

どちらですればよいのか迷う方も多いと思いますが、

昔では一般的に「数え年」でお祝いしていました。

今では、満年齢でお祝いするのが一般的なようです。

それぞれのご家庭の祝い方や、住んでいる地域の、
昔からの風習などもありますので、

結論を言いますと‥

 

 

 

 

「数え年」でも「満年齢」でも
どちらでも大丈夫でーす!!

 

 

結局は、昔のしきたりでは色々決まりが
あったようではありますが、
今現在では、
家庭の判断で決めても問題ありません。

地域や家庭によっては祖父母、親せき、
周りの方に相談してから決めると、より安心ですね!

 

 

~お子様の人数が多いご家庭で使えるテクニック!~

また、兄弟、姉妹が多いご家庭では、
うまい具合に7歳、5歳、3歳なんて、
都合よく七五三が出来ればいいのですが、
なかなかそうはいかないと思います。

1人ひとりに合わせて、
何度も七五三をするのは大変ですよね!

そんな場合には、年の近い兄弟姉妹で、

上の子は満年齢で、下の子は数え年で‥
(逆も可)

といった感じに、
「満年齢」と「数え年」をうまく組み合わせて
一緒にお祝いしてあげるのもいいと思います!

かなり年が離れていたら使えないワザですが‥。

もし、一緒の年にお祝いしてあげようと
考えてらっしゃるなら
「満年齢」と「数え年」を有効にご活用下さい!

 

まとめ

出典:2.bp.blogspot.com

 

お子様の成長具合や体調、
ご家庭でお参りしやすい日
などの要素をうまく調節して、
日にちを決めるのが一般的なようです。

大事なお参りですので、
各家庭での七五三のしきたりがあるなど、
心配な方は祖父母、親せきの方にも
相談されるといいと思います。

今でさえ、
栄養面や医療技術の向上で子供が大きく育つ事が
昔ほど難しくはない時代となりましたが、

「当たり前の日常は、実は当たり前では無い」
ということを
心にとめる良い機会ではないかと思います。

「七五三の由来」「数え年」「満年齢」
どれも知っておけば
役に立つ知識ですので、
お祝いの席の話題にされるのもいいのではないでしょうか?

(あわせて読みたい記事)
     
七五三で早生まれはいつお参り?!数え年・満年齢はいつになる?

 

関連記事(一部広告含む)

-行事

Copyright© amswer-mama.com , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.