お供えの花

[シキミ・サカキ・ヒサカキ]の違い|仏壇・神棚・墓の使い分け

お仏壇・神棚・お墓には、よく緑葉がお供えしてありますが、

葉の見分けって難しいですよね?

  • 仏教と神道で使う葉はどう違うの?
  • 仏壇・お墓・神棚にはそれぞれどれをお供えすればいい?
  • 葉の特徴にどんな違いがあるのか分からない

といった疑問を解消します。

樒(しきみ)・榊(さかき)・柴(シバ)=ヒサカキの使い方・お供えの決まり

ということで、

スーパーの生花コーナーや、お花屋さんのバケツに生けて売ってあるけど迷ったり、

地域や人によって別名や呼び方が色々あって区別に困ったり、

葬儀・お仏壇・お墓参りの時に何が正しいのか分からなかった経験がある方へ、

仏事・神事の「葉」について、全部まとめてお話ししたいと思います。

シキミ・ヒサカキ・サカキ「神・仏」使い方早見表

樒とシバとサカキの写真

とりあえず急いで知りたいという方に、早見表を作ってみました。

以下の図で「しきみ・(シバ=ヒサカキ)・さかき」の使い分けの確認をされて下さい。

 しきみシバ=ヒサカキサカキ
仏事
神事

使い方の区別としては、

しきみ⇨仏教(葬儀・お仏壇・お墓)

シバ=ヒサカキ⇨仏教・神道(地域や家庭によって色々)

サカキ⇨神道(葬儀・神棚・お墓)

正式な場(葬儀や法事)だと、

仏教=しきみ
神道=サカキ

が間違いないでしょう。

シバは地域によって呼び方が多く存在します、地域によってシバのことを「ヒサカキ」や「ハナシバ」と呼んだりします。

「しきみ・シバ=ヒサカキ・サカキ」の違いや見分け方

樒とシバとサカキの葉の違いの図

しきみの葉の見分け方

しきみの葉はやや厚く、少し波打ったような形をしています。

新芽はつやがあり、赤味をおびたような色をしていて、枝や葉に香りがあるのが特徴です。

樒の新芽の写真

しば・ヒサカキの葉の見分け方

シバ(ヒサカキ)の葉は周囲に浅いギザギザ(鋸歯‥きょし)があり、葉の先端がややくぼむのが普通です。

花が咲くのは3月~4月で、直径4ミリほどの小さなすず型の花をたくさんつけます。

クリーム色の花が多いのですが、中にはベニヒサカキと呼ばれる赤みがかった色の花をさかせる種類もあります。

ヒサカキの花の画像

サカキの葉の見分け方

榊の葉は2列相互で、葉身は長楕円形。

別名:ホンサカキとも呼ばれます。

先は鋭尖頭でその先端は丸く、表面は濃い緑色で光沢があります。

神事に用いられるために「榊(さかき)」という和字ができました。

榊の葉の画像

では次に、「しきみ」「しば=ヒサカキ」「サカキ」がお仏壇や神棚にどのように使われているのか詳しく見ていきましょう。

樒(しきみ)の別名や使い方

樒の葉が茂っている写真
学名Illicium anisatum L.
別名しきび・ハナシバ・おしきみ・ハナノキ・コウシバ
分類シキミ科シキミ属(常緑小高木)有毒植物(劇物指定)
原産・分布本州(宮城県以西)・四国・九州・沖縄・朝鮮(済州島)・中国
用途庭木・線香・抹香

しきみは「香花(コウハナ)」とも呼ばれることもあるようで、地域によって「墓シバ」など様々な呼び方をされています。

葉や枝を傷つけると独自の香りを放つのが特徴で、

しきみの葉や樹皮は、線香や抹香まっこうの材料になることから、中には「マッコウ」と呼ぶ方もいらっしゃるようです。

根・花・葉にいたる全体がすべて猛毒で、特に果実にはアニサチンという猛毒が含まれているため、少量を食べるだけで死に至る危険性があります。

毒を含んだ樒の実の写真


この果実の切れ込みがだんだん開いてたねが見えてくると、はじけるようにたねが飛ぶのが特徴です。

たねが実際に飛ぶ瞬間は見れなかったのですが、飛距離を測ったところ、3m90㎝も飛んでいて驚きました!

(流通している樒(しきみ)は果実を取ってあるものばかりですが、果実もたねも毒性が強いので、見つけた場合は処分することをお勧めします。)

樒(しきみ)は仏教・仏事でお供えする葉

樒とお仏壇とお墓の図

しきみは、お仏壇やお墓でも「仏教で宗派を問わずに使われる葉」です。

そのまま樒だけをお供えしたり、仏様用のお花(仏花)と一緒にお仏壇やお墓にお供えされます。

宗派を問わずに仏教とのつながりが深い植物で、日蓮正宗のようにお仏壇や墓には樒のみを供えるという教えの宗派もあったり、

浄土真宗では、華瓶(けびょう)に水を入れて樒を挿し、香水としてお仏壇に供えることもあります。

普段のお供え以外にも、地域によっては葬儀の際に利用されたりもします。

樒(しきみ)の毒や香りが死者を守っていた

樒が仏事に使われるようになったのは、まだ土葬が一般的だった時代に埋葬場所を動物が掘り起こすのを防ぐために、

動物が嫌がる香りや毒を持つ樒を、埋葬場所の周囲に植えたり枝を挿したり、遺体と一緒に埋葬して守っていたことが始まりだと言われています。

仏事に用いられることから、しきみを「梻(しきみ)」という漢字で書くこともあります。

※樒は毒性を持つので、小さなお子様やペットがいらっしゃるご家庭では、万が一を考えて普段のお供えには使わない方がいいと思います。
法事などの際に花瓶に飾る時には、注意してください。

夏場はお仏壇の花がすぐにだめになってしまうので、普段であれば造花を挿しておくのもいいでしょう。
ペットやお子様がいらっしゃるご家庭でも毒性の心配がないので安心です。

榊(さかき)の別名や使い方

サカキの葉が茂っている様子の写真
学名Cleyera japonica
別名マサカキ、ホンサカキ
分類ツバキ科サカキ属(常緑小高木)
原産・分布本州(茨城、石川以西)四国、九州、沖縄、済州島、台湾、中国
用途庭木

元々は神事に使われていた常緑樹をまとめて「サカキ」と呼んでいましたが、

その中から神にお供えする木の代表として、色や形が美しい現在のサカキ(ホンサカキ)が固定されたと言われています。

主に関東から南の地域で流通しているので、神棚や神事でホンサカキを使うのは西日本の方が多いのではないでしょうか?

榊(さかき)は神事(神道)で使われる葉

サカキと神棚と神道のお墓の図

さかきは、神棚やお墓でも「神道で使われる葉」です。

もちろん神道の葬儀にも使われます。

[生花のサカキ⇩]

地域によってはかし柘植つげもみ、イチイ、ソヨゴなどが用いられることもあります。

「シバ=ヒサカキ」も神道で使われることの多い葉です。

サカキは乾燥や寒さに弱く、霜にも耐久性があまりないので、関東から東北などの寒い地域では育てにくく、

そういった理由から関東から北では「シバ=ヒサカキ」の方が流通しているのだと考えられます。

コロナ禍で造花のサカキに変える人が増えています

さかきは地域差があるものの、神道・神事には欠かせないお供えです。

一般的に1日と15日に取り換えてお供えしますが、自粛で外出を控えたり、ひんぱんに買い物に出かける事はなるべく避けたいですよね?

造花のサカキは水もいらず、交換も不要で常に青々ときれいな葉が楽しめます、

  • こまめに買いに行くのが大変な方
  • 時期によって価格が違い、経済的な負担を感じる方
  • サカキが周囲の店で売っていない
  • 神棚が高い所にあるので毎回苦労している(椅子に立つのが危険)
  • 毎回枯らしてしまい、申し訳ない気持ちになってしまう

などなど…悩んだ末に造花のサカキを飾ってみると「満足!」という声が多くありました。

造花のサカキなんで罰当たりでは?と心配する必要もありません

調べたところ、現役の神主さんの回答で「本物のサカキではなく、造花のサカキでも問題ありません」ということでしたので、

amazonで一番人気のあった造花のサカキをご紹介しておきますね。

「シバ=ヒサカキ」の別名や使い方

シバ・ヒサカキの葉の写真

実を言うと、シバは小さい木の事であって、特定の種を指す名前ではありません。

なので、学名や分類といったものも存在しない「小さい木の総称」です。

シバに関するよび方(別名)をざっとあげると、

  • 非榊(ヒサカキ)
  • ハナシバ
  • アクシバ
  • ヒシャシャギ
  • ビシャシャキ
  • ビシャガキ
  • ビシャカキ
  • サカキ
  • チラ
  • チラサキ
  • カッチョシバ

など、本当にたくさんあってわけがわからなくなります‥。

この記事を作成していて、若干調べることに挫折しそうになりました。

知らなかった!「シバ=ヒサカキ」という真実

仏壇や神棚に関係するシバについてとことん調べてみたところ、

柴(シバ)=ヒサカキ

ということが判明しました! すでに知っている方はすみません‥

私は西日本在住なんですが(今は九州)ヒサカキのことをずっと「しば」と呼んで認識していたので、「しば=ヒサカキ」だとは知りませんでした。

スーパーの生花コーナーや、花屋さんで見かける時はいつも「しば」という名前で売られていますし、

実家の山に生えているのも家族はみんな「しば」と呼んでお仏壇にお供えしていたので、今回の記事作成で初めて知った次第です…。

秋には直径4ミリから6ミリほどの黒い実をつけ、その実は鳥が好んで食べて種を運びます。

シバ・ヒサカキの黒い実の写真

先日あらためてスーパーの生花コーナーで確認してみると、「シバは地域によってヒサカキと呼ばれます」との説明文が‥勉強になりました。

「シバ/ヒサカキ」は「仏壇・神棚」両方で使える葉

お仏壇とシバ・ヒサカキと神棚の図

「シバ=ヒサカキ」は、仏壇や神棚の「仏教・神道の両方で使える葉」です。

当然ながら、お墓のお供えにも使用します。

ホンサカキの少ない関東地方から北では、「シバ=ヒサカキ」の事をサカキと呼んで、主に神棚にお供えされています。

東京では年間70トンの「シバ=ヒサカキ」が八丈島から送られてくるそうで、

東京の花屋さんで「サカキをください」というとヒサカキが出てくるという土地柄です。

一方、西日本などでは「シバ=ヒサカキ」は主にお仏壇にお供えされます。

なので、

「シバ=ヒサカキ」は関東あたりを境に「北だと神棚」「南だとお仏壇」といったように、地域によって使われ方が変わる中立的な葉だと言えるでしょう。

仏事~神事まで幅広く重宝されているオールマイティな葉です。

お供えに重宝な「シバ=ヒサカキ」は、目隠しにもあることから、庭木として植えられる方も多くいらっしゃいます。

3月~4月に小さな花をたくさん咲きますが、あまりいい匂いではありません‥。

植える場合は、場所や風の向きを計算してからの方がおすすめです。

西日本でも神棚に「シバ=ヒサカキ」をお供えしてもいいの?

西日本の地域では神棚に「シバ=ヒサカキ」を使うというのは、聞きなれない方も多いと思いますが、

サカキよりも手に入りやすく値段も手ごろな「シバ=ヒサカキ」は普段の神棚へのお供えとして使われる事もあります。

ただし、人によっては神棚にサカキ以外をお供えするのを良く思わない方もいるので「習慣として馴染みの無い行為」については注意して行動されて下さい。

「シバ=ヒサカキ」は「西ではお仏壇、東では神棚」として使われた方が無難かもしれません。

便利なシバ(ヒサカキ)の造花もご紹介しておきます、気になる方は是非ごらんください。

まとめ

・樒は仏教、仏事に使われる

・「シバ=ヒサカキ」は仏教と神道どちらにも使われる

・サカキは神道、神事に使われる

・関東から北は神棚や神事にヒサカキが使われる事が多い

・関東から南はヒサカキの事を「シバ」と呼ぶ事が多い

今回の記事中の しきみ・「シバ=ヒサカキ」・サカキの写真は、実際に山に入って探して撮影したものです。

微妙に葉の色や大きさなどが皆さんの地域のとは違うかもしれませんが、ご了承下さい。

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