今回は、葬儀と告別式の違い、
浄土真宗の方なら知っておきたい
喪主の挨拶でのふさわしい言葉や表現
のお話をしたいと思います。
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葬儀と告別式の違い
お通夜と同じように、「葬儀」と「告別式」の進行も
すべて葬儀社(担当者)にまかせます。
ちなみに、「葬儀」と「告別式」の大まかな違いを
説明しますと、
葬儀とは‥
葬儀(葬送の儀)といって、
その名のとおり「葬り送る儀式」です。
あくまでも教義に則って行われる
宗教色の強い儀式です。
(無宗教葬となると少し当てはまりませんが)
葬儀が始まって、火葬、拾骨、還骨勤行までの
全てが葬儀です。
葬儀途中で喪主家族や近しい親族を省いた、
故人とゆかりのある参列者が、
お焼香をしたり棺に花をたむけて最後の別れをしたりするのは
「告別式」の部類に入ります。
告別式とは‥
その名のとおり、「故人に別れを告げる」という式です。
葬儀の途中に故人に縁のある人々が集い、
最後のお別れをする式典です。
参列者のお焼香や棺に花をたむけるのは「告別式」
にあたります。
(それ以外はすべて葬儀です)
浄土真宗・喪主挨拶のNGワード
世間一般ではよく使われる葬儀の場での言葉も、
横で聞いているご住職にはひっかかるものが沢山あるそうです。
浄土真宗のお宅の葬儀では、
門徒としては正しい言葉を使いたいものですね?
喪主の挨拶は大切です。涙でうまくまとまらなくてもいいのです。
故人があなたにとって、
どんなにかけがえのない存在であったを正直にお話しください。
そして、せっかくの挨拶ですから門徒としては
浄土真宗の教えに沿った言葉を選びたいですね?
浄土真宗の喪主挨拶には用いない用語・言葉
「ご霊前・みたま(み霊)」
仏教では、「肉体は滅んでも霊は残る」といった
固定的不変的な「霊」観念はありませんので
浄土真宗でも「霊」という言葉は使いません。
「どうぞ安らかにお眠りください」
さとりの世界(お浄土)は安らかで静かなものです。
しかし、
それは心の状態を言ったもので、何も本当にじっと眠っているのではありません。
それどころか、お浄土で仏さまになられた故人は、
私達を真実の教えへと目覚めさせようとはたらきかけて下さります。
「草葉の陰で‥」
この言葉もよく聞かれます。
草葉の陰やお墓・お仏壇に死者の霊があるのではありません。
すでに亡くなられた方は、
すぐさま阿弥陀如来によって
お浄土(極楽浄土)の世界へ仏さまとなって
生まれていくのですから、草葉の陰にいたら大変ですよね‥?
「昇天・天国に召されるといった天国の表現」
これはキリスト教の葬儀の時です。
仏教の浄土真宗の葬儀の場ではふさわしくありませんね?
厳密にお話しすれば、仏教にも「天」はあります。
しかし、それは迷いの世界の1つであり、
さとりの世界である「お浄土」とは明らかに違います。
まとめ
葬儀と告別式の違いと、
喪主挨拶のNGワードをお話ししましが、
葬儀とは、
あくまでも教義に則って行われる宗教色の強い儀式
ということでした。
告別式とは、
喪主家族、近しい親族以外の参列者が
お焼香を行ったり、棺に花をたむけて最後のお別れを
することでした。
そうなると、家族や親族のみで行う「家族葬」は
純粋な葬儀のみになると言えますね。
そして、喪主の挨拶をするのであれば、
例文などを参考にしながら、
なるべく自分の気持ちや想いをあなたの言葉で
言った方が心に残るあいさつになるのでは?と思います。
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喪主の挨拶の例文でおすすめを紹介!浄土真宗の葬儀に使う言葉とは?
その際には、僧侶への御礼、参列者への御礼、
葬儀社スタッフへの御礼も一言あった方がいいですね?