お仏壇の飾り方

正月のお仏壇「花の飾り方/選び方」浄土真宗・喪中の場合は?

お正月のお仏壇に飾る花について、浄土真宗の場合の正しい方法を分かりやすく解説します。

年末になると、毎年私が実家のお仏壇を飾らせてもらっているのですが、いつもしている松竹梅を使った飾り方などをお話しします。

そして、多くの方が悩む「喪中のお正月」の仏花についてですが、「花は飾らない方がいい」とか「白い菊だけ」など、色んな情報があるけど浄土真宗ではどうするのか??

といった内容で解説していきます。

正月のお仏壇・花の種類は何がいい?

基本的には松竹梅が定番ですが、お仏壇にお供えしてはいけない花に「バラ」があり、トゲがよろしくないという理由があげられます。

松もチクチクしますがトゲではなく、浄土真宗のお仏壇にはむしろよく使われているので、飾っていいのか気にする方がいますが、松は全く問題ありません。

では「お仏壇にこれが飾ってあるとお正月を感じる」という種類を色々と挙げてみたいと思います。

  • 松竹梅(しょうちくばい)
  • 南天(なんてん)
  • 千両(せんりょう)
  • 水仙(すいせん)
  • 金銀柳(きんぎんやなぎ)
  • 椿(つばき)
  • 葉牡丹(はぼたん)
  • オンシジウム
  • ポンポン菊

こういった材料をいくつか選ぶと、豪華さが増してにお正月らしさが出ると思います。

⇩お正月には一般的にこのようなお花が飾られます。

(※こちらの商品は1束からになりますので、花瓶2つに生ける場合は2つ注文されてください。)

お庭に咲いているものがあればそちらを生けてもいいですし、買う場合にはスーパーの生花コーナーがお勧めです。

お正月向けのお花がセットで組まれているので、自分でつくろう必要がないので助かります。

花瓶は1つ?2つ?

お仏壇が中型以上のサイズの方は、できれば花瓶を2つにして五具足ごぐそくにして下さい。


小さなお仏壇の方や、花瓶が1つしかない方は三具足みつぐそくのままでかまいません。


お正月は普段のお飾りよりも豪華にするので、本来なら五具足が望ましいですが、各ご家庭で判断されて下さい。

お正月の仏花「松竹梅」基本の飾り方

では、松竹梅を使った基本的な仏花をご紹介しますので、お正月の飾り方がどんな感じなのか見ていきましょう。

<基本的なお正月の仏花の材料>

  • 松竹梅
  • ポンポン菊
  • 葉牡丹(あれば)
  • 南天

まず準備として、新聞紙などの上に花を広げて下が汚れないようにして下さい。

花瓶には八分目あたりまで水を入れておきます。

奥から①松、②梅、③竹(葉)、④ポンポン菊、⑤南天、⑥葉牡丹

の順番に生けて行きます。できればお花の一番高い部分がろうそくの高さと同じくらいが見栄えが良いのですが、花瓶が倒れないようにご家庭で調節されて下さい。

喪中のお正月のお仏壇の花は白じゃないとダメ?

ご家族がお亡くなりになって初めてのお正月を迎えられる方もいらっしゃると思いますが、先程の松竹梅を使ったおめでたい仏花を飾っても問題ありません。

ネット上では「喪中のお正月のお仏壇には花を飾ってはいけない」といった情報があったりしますが、

浄土真宗の方には当てはまらない内容なので注意してください。

ご家族がお亡くなりになって、悲しさや寂しさが残るのは無理もありませんが、事実を受け入れつつ

浄土真宗のお念仏とご縁を持った人が生命を終えた時、お浄土(極楽浄土)へ還りつくことは喜ばしいこと

という考え方をします。

なので、浄土真宗では喪に服す必要はありません。「私の生命をつないでくれてありがとう、命について教えてくれてありがとう」と感謝の気持ちで新年を迎えるという教えです。

とは言っても、もう少し控えた仏花にしたいとお考えの方は、赤い色の花やおめでたさを感じる材料を使わない以下の仏花はどうでしょうか?


奥から①松、②スターチス、③水仙、④菊となっていて、松がおめでたい材料ではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、

松は仏花の材料として特にお寺ではよく用いられていますし、季節のものという事で気にせず使われていいと思います。

まとめ

・正月の仏花は松竹梅を取り入れてめでたく豪華に

・できれば五具足が望ましいが無ければ三具足でよい

・喪中は浄土真宗には関係ない

・喪中のお正月でも仏花は豪華でも構わない

・赤色やおめでたい材料を避けて仏花を飾る方法もある

お正月はお仏壇は豪華にお飾りをしますので、仏花も華やかに生けられてください。

ご家族を亡くされて豪華なお花は遠慮したいとお考えの方は、白や青などを基調とした仏花をお供えしても構いませんが、

浄土真宗としては、喪中という考えのない宗派なので、お浄土の故人に感謝の心でお花を選ばれて下さい。

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