友引には葬儀を避けるといった
迷信があります。
最近はこの友引が、2033年は
暦と六曜の都合があわずに
決められないという
ニュースが出回り、葬儀業者や、
お寺関係の方に少なからず影響が
あるようです。
そして、浄土真宗の門徒としては
この「友引」の迷信に対しては
どうあるべきか
今回はそんなお話をしていきたいと思います。
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友引は「友を引く」??
お葬式は友引の日を避けるといった事を、
よくわからないけど、そんなの
当たり前だと信じている方が多いようです。
「友を引く」という文字の連想から
その日に葬儀をすると
さらに死人が出るといった迷信が
信じられているのですが、
本来は「友引」ではなく、
「共引」であり、
その意味は、
「共に引き合って勝負無し」つまり、
「良くも悪くもない」という事なのです。
したがって、気にする必要はありません。
そうはいっても気になる‥
それでもまだ、周囲の人たちの目を
気遣って、
「みんなが嫌がって友引に葬儀を
しないのに、わざわざ葬儀をしなくても‥」
と、思われるかもしれません。
確かに、
私はそういう迷信は一切気にしない
ので、友引でも葬儀をします!
と言って、周りとの摩擦を生じさせるのは
スマートではありませんね(汗)
でも、皆さんに知ってほしいのは、
友引がどういうものかも知らないで、
「みんながするから自分もする」
という自らの意志の放棄はしないでくださいね
ということです。
しかし、こういった風習をうまく利用して、
火葬場は「友引の日は休業日」としている
所が多くあります。
だれにでもお休みは必要ですからね?
人が亡くなるのは24時間365日
いつだって起こりうるのですが、
火葬場も、点検や整備でお休みの日も
必要です。
友引をいくら気にしないからといっても、
火葬場が休業日であればお葬式はできない
といった世の中の仕組みが出来上がって
いるのも現実です。
浄土真宗の門徒なら気にしない方がいいの??
もし、「友引」を気にする人がいれば
むしろ気にする必要が無い事を説き、
安心させてあげるくらいの積極的な姿勢を
もっていただきたいですね!
しかし、世間との摩擦を避けたいのならあえて合わせるのも一つの手かと…
迷信に振り回されないで!?
何の根拠もないことに身をわずらわせ、
振り回されるのではなく、
しっかりとした主体性をもって人生を
歩む‥。
その精神的基盤は仏教やお念仏です。
葬儀の日取りは一番に何処へ相談?
基本的には、葬儀の日取りは、
第一に導師を務めるご住職(手次ぎ寺)
の都合を聞いてください。
日取りを葬儀社と遺族が決めてしまったら
お寺に連絡しても、都合が合わないことが
あります。
本来は、葬儀を執り仕切るのは、
葬儀社ではなくて、導師なのですから、
ご住職に支持を仰ぐのが本筋です。
まとめ
■友引に葬儀をしてはいけないのは、
全く根拠がない。
■葬儀の日取りは、導師を務める
住職の都合を聞いてから。
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